量子コンピュータ:
光量子コンピュータの実用化へ一歩前進、光量子状態の生成速度を1000倍に高速化
東京大学大学院工学研究科は、マサチューセッツ大学、NTT、NICT、理化学研究所とともに、「シュレディンガーの猫状態」と呼ばれる強い量子性を有する光量子状態の生成速度について、従来のkHzオーダーから約1000倍となるMHzオーダーに高速化することに成功したと発表した。(2024/11/5)
医療技術ニュース:
アミロイドβの悪玉化機構を解明、アルツハイマー病の新規創薬へ
理化学研究所らは、アルツハイマー病患者の脳内において、アミロイドβが、分解されにくい悪玉アミロイドβへと変化する仕組みを解明した。アルツハイマー病の予防や治療に関する新しい薬剤の開発が期待される。(2024/10/30)
ロボットも「目は口ほどに物を言う」 人はヒューマノイドの視線につられてしまうと判明 理化学研究所
理化学研究所は、他人の視線につられて注意を向ける「注意シフト」が、ヒューマノイドロボット相手にも引き起こされるとの研究成果を発表した。(2024/10/18)
Innovative Tech:
視力低下を回復する新手法 神戸アイセンター病院などが研究報告 サルへの移植で網膜修復を確認
神戸市立神戸アイセンター病院などに所属する研究者らと理化学研究所生命機能科学研究センターは、加齢による網膜の病気を治療し視力改善を図る新たなアプローチを示した研究報告を発表した。(2024/10/11)
医療技術ニュース:
合成生物学的手法により家族性アルツハイマー病特有の老人斑を再現
理化学研究所らは、家族性アルツハイマー病で観察される老人斑を再現するアミロイド線維を化学的に作成し、解析した。同疾病の病態、進行を大きく変え、創薬開発にもつながる先駆的な研究成果だ。(2024/9/19)
最大ピーク出力は15W:
小型なテラヘルツ波光源を開発 手軽に非破壊検査が可能に
理化学研究所は2024年9月6日、手のひらサイズかつ軽量でありながら、ピーク出力が10W超の高輝度/周波数可変なテラヘルツ波光源の開発に成功したと発表した。持ち運びが可能なため、実験室外でも簡単にテラヘルツ波非破壊検査が可能になる。(2024/9/19)
医療技術ニュース:
ドーパミンによるアミロイドβの分解機構を発見
理化学研究所らは、アルツハイマー病の初期病理学的因子であるアミロイドβペプチドの分解酵素ネプリライシンが、ドーパミンにより制御されていることを発見した。(2024/9/4)
医療技術ニュース:
徹夜後に長く深く眠る仕組みを解明
東京大学と理化学研究所は、長期間後の覚醒後に生じる長く深い睡眠に、大脳皮質の主要な抑制性神経であるパルブアルブミン発現神経の活動の適切な調整が必要であることを発見した。(2024/8/13)
初版の対象はAWSクラウドサービス:
理研、「バーチャル富岳」初版の提供を開始
理化学研究所(理研)計算科学研究センターは、スーパーコンピュータ「富岳」以外のハードウェア環境で利用できるソフトウェア群「バーチャル富岳」初版の提供を始める。初版はAWS(アマゾン ウェブ サービス)のクラウドサービスが対象となる。(2024/8/8)
「バーチャル富岳」リリース 富岳と同等のソフト環境、AWSに構築
理化学研究所は、「富岳」と同等のソフトウエア環境を、富岳以外のスパコンやクラウドサービス上に再現する「バーチャル富岳」をリリース。(2024/8/6)
層状超伝導体「PbTaSe2」で:
磁場のない条件下で超伝導ダイオード効果を観測
理化学研究所(理研)の研究グループは、三回回転対称性を有する層状超伝導体「PbTaSe2」で、磁場や磁化がなくても「超伝導ダイオード効果」が現れることを発見した。(2024/8/7)
メルカリ山田氏、中高生女子向けの“理系職”体験プロジェクト発足 ホンダ、理研など16組織が参画 理工系進出を推進
メルカリCEOの山田進太郎氏が立ち上げた、多様性の推進を目的とする社団法人「山田進太郎D&I財団」が、女性による理工系分野進出を推進する新しいプログラム「Girls Meet STEM Career」を開始した。(2024/7/11)
発電層と透明電極に新材料を採用:
高効率で伸縮性を向上させた有機太陽電池を開発
理化学研究所(理研)らによる国際共同研究グループは、高いエネルギー変換効率(PCE)を保ちながら、伸縮性を向上させた「有機太陽電池」を開発した。環境エネルギー電源として、ウェアラブルデバイスやe-テキスタイルなどの用途に向ける。(2024/7/8)
磁気シフトレジスタを高速に駆動:
室温で反強磁性体中の磁壁を高速電流駆動
理化学研究所(理研)と東京大学の国際共同研究グループは、室温で反強磁性体にナノ秒のパルス電流を印加すると、反強磁性体中の磁壁を高速駆動できることを実証した。磁気シフトレジスタに反強磁性体を用いれば、強磁性体やフェリ磁性体を用いた場合に比べ、1桁以上も高速に駆動できる可能性があるという。(2024/6/14)
スピン励起で高効率に光電流変換:
テラヘルツ領域での光起電力効果を実証 次世代高速通信への応用に期待
東京大学と理化学研究所の研究グループは、磁性と強誘電性を併せ持つマルチフェロイクスのスピン励起を利用し、テラヘルツ領域での光起電力効果を実証した。次世代高速通信に向けたテラヘルツデバイスなどへの応用に期待する。(2024/6/11)
リコーと理研「技術の実用化の兆し」判別するアルゴリズムを開発
リコーと理化学研究所は、技術の実用化の兆しを数値で判定できるアルゴリズムを開発したと発表した。(2024/6/5)
HPCGとGraph500で:
「富岳」、スパコン性能ランキング2部門で9期連続の世界1位
理化学研究所(理研)と富士通が共同開発したスーパーコンピュータ「富岳」が、世界のスーパーコンピュータの性能ランキング「HPCG」および、「Graph500」のBFS(Breadth-First Search)部門において、9期連続で世界第1位を獲得した。(2024/5/15)
「富岳」は世界4位を維持──スパコン世界ランキング 「HPCG」は9期連続1位
富士通と理化学研究所は13日、世界のスーパーコンピュータの性能ランキング「TOP500」で4位になったと発表した。(2024/5/14)
富岳は4位維持 トップ3は米国独占、世界スパコンランキング 影を潜める中国
スーパーコンピューターの計算速度を競う世界ランキング「TOP500」が13日発表され、理化学研究所が運用する「富岳」は4位を維持した。首位から3位までは、前回と変わらず米国勢が独占した。(2024/5/14)
医療技術ニュース:
トウモロコシ由来のオリゴペプチドが肥満や脂肪肝を改善する
理化学研究所は、トウモロコシ由来のコーンオリゴペプチドが、高脂肪食による肥満や脂肪肝を改善すると発表した。高脂肪食による酸化や炎症、細胞障害を軽減し、NASHによる発がんの原因とされる肝線維化を改善する。(2024/4/16)
原子層ナノ物質と微小光共振器で:
微弱な連続光レーザーでも高い効率で波長変換
理化学研究所(理研)は、原子層ナノ物質を高Q値微小光共振器上に転写することで、微弱な連続光レーザーでも2次の非線形波長変換が効率よく行えることを実証した。(2024/4/10)
パッケージ内の熱を回収・排出:
メタマテリアル熱電変換で密閉空間内の物体を冷却
東京農工大学と理化学研究所は、メタマテリアル熱電変換により、密閉空間内にある物体を冷却する「非放射冷却」を実現した。電子デバイスのパッケージ内にこもる熱を回収・排出することが可能となる。(2024/3/14)
新たなデバイスにつながる可能性も:
理研ら、スピン波と表面音波の強結合を室温で観測
理化学研究所(理研)と東京大学による共同研究チームは、音響共振器を用い基板表面を伝わる音波(表面音波)を閉じ込めることで、強磁性体中のスピン波と表面音波が強結合した状態を、室温で観測することに成功した。スピン波と表面音波の特性を併せ持つ、新たなデバイスの開発が期待される。(2024/2/7)
研究開発の最前線:
温和な条件下で持続的にアンモニアを合成する金属クラスター触媒を開発
理化学研究所は、無数の微細な穴に、6原子程度で構成される金属クラスターが取り込まれた触媒を開発した。この触媒を用いて、大気中の窒素からアンモニアを低い温度で持続的に合成することに成功した。(2024/2/6)
材料技術:
日本触媒と理研がPESを用いた新規海洋生分解性プラスチックの開発に成功
日本触媒は、理化学研究所とともに新規海洋生分解性プラスチックの開発に成功したと発表した。(2024/1/19)
材料技術:
めっき可能なPPSコンパウンドを開発、特殊なエッチング工程は不要
DICは、塚田理研工業および吉野電化工業と共同で、めっき可能なポリフェニレンスルファイド(PPS)コンパウンド「DIC.PPS MP-6060 BLACK」を開発した。(2024/1/12)
バンドギャップの4分の1に比例:
有機半導体の励起子束縛エネルギーを精密に測定
千葉大学と理化学研究所、広島大学の共同研究チームは、有機半導体の励起子束縛エネルギーを精密に測定することに成功し、励起子束縛エネルギーがバンドギャップの4分の1に比例することを発見した。(2023/12/26)
バンドエンジニアリングの適用拡大:
ナノ半導体間界面で「エネルギー共鳴現象」を発見
理化学研究所(理研)と筑波大学、東京大学、慶應義塾大学らの共同研究グループは、異なる次元性を持つナノ半導体間の界面で、バンドエネルギー共鳴により励起子移動が増強する現象を発見した。(2023/12/25)
医療技術ニュース:
新たなかゆみ治療へ、アトピー性皮膚炎のかゆみ伝達機序を解明
理化学研究所は、皮膚炎を伴うかゆみの伝達には、感覚神経における転写因子STAT3の活性化が重要であることを発見した。かゆみに関連するサイトカインIL-31が、感覚神経に直接作用してかゆみを誘導していることを実証した。(2023/12/20)
国産量子コンピュータ初号機「叡」ロゴ公表 希釈冷凍機や集積回路をイメージ
理化学研究所は12月14日、3月に稼働を始めた国産超伝導量子コンピュータ初号機「叡」(えい、英語表記は“A”)のロゴマークを公表した。(2023/12/14)
相変化メモリの高度化に対応:
筑波大ら、圧力下でのガラス相転移機構を解明
筑波大学やオーフス大学、愛媛大学、島根大学、理化学研究所らの研究グループは、相変化材料(ガラス)に圧力が加わると、規則的な原子配列は抑制され、それに伴い体積弾性率が上昇することを明らかにした。このメカニズムは過冷却液体の相転移機構と同じであることも判明した。(2023/12/14)
医療技術ニュース:
新たな抗ウイルス標的を示唆、エイズウイルスの被膜形成機構を解明
理化学研究所は、エイズウイルスの形成を担うウイルスタンパク質が、感染細胞の細胞膜の脂質を再編成してウイルス被膜を形成することを発見した。膜脂質の動態が、抗ウイルス剤の標的となり得る可能性がある。(2023/12/13)
マネーフォワード、大規模言語モデル「houou」公開 理研との共同研究 日本語の指示データ2900件を追加学習に利用
マネーフォワードは、理化学研究所(理研)と共同開発した大規模言語モデル(LLM)を公開した。出力精度を上げるため、日本語の指示データ(インストラクションデータ)2903件を追加学習に活用したのが特徴。(2023/12/6)
BAS:
エアコン冷媒の漏えいをレーザーで遠隔検知する試作機を開発 ダイキンが2025年度に実用化
ダイキン工業、東京ガスエンジニアリングソリューションズおよび理化学研究所は、レーザーによるHFC-32の遠隔検知技術を開発した。2024年度のフィールドテスト実施、2025年度の実用化を目指す。(2023/12/6)
6G/7G超高速無線通信に適用:
感度を一桁以上向上、テラヘルツ波検出素子を開発
東北大学と理化学研究所の研究グループは、インジウムリン系高電子移動度トランジスタ(HEMT)をベースとしたテラヘルツ波検出素子で、新たな検出原理が現れることを発見。この原理を適用して、検出感度を従来に比べ一桁以上も高めることに成功した。6G/7G超高速無線通信を実現するための要素技術として注目される。(2023/12/6)
富士通と理研が共同開発:
超伝導量子コンピュータ国産2号機、企業と連携で用途開拓へ
富士通と理化学研究所は、新しい64量子ビット超伝導量子コンピュータを発表し、実機を公開した。同機はアプリケーション開拓に向けた利用を想定している。(2023/12/5)
組み込み開発ニュース:
冷媒の漏えいをレーザーで遠隔検知する技術を共同開発
ダイキン工業、東京ガスエンジニアリングソリューションズ、理化学研究所は、レーザーによるHFC-32の遠隔検知技術を開発。同技術を実装した遠隔R32検知器の試作機も開発し、遠隔でのR32検知を実証した。(2023/11/29)
スパコン「富岳」、計算速度世界4位 2部門で8期連続1位
理化学研究所は富士通製のスーパーコンピュータ「富岳」が計算速度の世界ランキング「TOP 500」で世界4位になったと発表した。富岳は前回2位から2ランクダウンとなったが、2部門では8年連続1位を守った。(2023/11/16)
AIなどの計算性能でも上位に:
「富岳」が2部門で8期連続の1位を獲得
理化学研究所(理研)と富士通が共同開発したスーパーコンピュータ(スパコン)「富岳」は、スパコンの性能を示す「HPCG(High Performance Conjugate Gradient)」と「Graph500」の2部門において、8期連続で世界ランキング1位を獲得した。(2023/11/15)
スパコン世界ランキングで「富岳」は4位に 「HPCG」は1位継続、「引き続き世界最高水準」と富士通
富士通と理化学研究所は14日、世界のスーパーコンピュータ性能ランキング「TOP500」で4位になったと発表した。(2023/11/14)
高速磁気メモリの材料研究に新手法:
理研ら、「反強磁性体」の性質を超音波で確認
理化学研究所(理研)と東京大学、日本原子力研究開発機構の研究グループは、超音波を用い「反強磁性体」の性質を高い精度で測定できることを実証した。反強磁性材料の新たな物性測定手法を提供することで、高速磁気メモリなどの開発が進むとみられる。(2023/11/13)
製造ITニュース:
「富岳」の活用に踏み切れない民間企業のために、手続きの支援サービス提供開始
JSOLと理研数理は、スーパーコンピュータ「富岳」の民間利用を支援する「『富岳』利活用コンシェルジュ」の提供を開始した。課題の選定や申請、必要書類の準備、利用報告書の提出といった手続きを支援、代行する。(2023/10/24)
医療技術ニュース:
卵巣がんの新たな発がんメカニズムを解明
理化学研究所は、がんエピゲノムを標的としたマルチオミックス解析により、卵巣がんの新しい発がんメカニズムを解明した。予後不良な卵巣がんの新規治療法への応用が期待される。(2023/10/23)
量子コンピュータ:
超伝導量子コンピュータ国産2号機が誕生、量子シミュレーターと連携可能
富士通と理化学研究所は2023年10月5日、埼玉県内で会見を開き、共同で設立した理研RQC-富士通連携センターで、国産2号機となる64量子ビット超伝導量子コンピュータを開発した。(2023/10/6)
国産量子コンピュータ初号機、愛称は「叡」に 英語表記は“A” 理研が発表
理化学研究所は、3月に稼働を始めた国産超伝導量子コンピュータ初号機の愛称が「叡」(えい、英語表記は“A”)に決まったと発表した。(2023/10/5)
医療技術ニュース:
生体深部の発光を肉眼で観察できる多色発光イメージング用マウスを開発
理化学研究所は、最新の発光システムを用いて、異なる波長で極めて明るく発光する2種のマウス系統を開発した。生体深部組織の発光イメージングを飛躍的に改善するもので、生体システム理解への貢献が期待される。(2023/9/28)
水素発生効率とコスト効率を向上:
理研、PtNP/CNM複合体による水素発生触媒を開発
理化学研究所(理研)は、水中で白金ナノ粒子(PtNP)と炭素ナノマテリアル(CNM)を直接複合化した3種類の「水電解水素発生触媒」を開発した。これらを用いることで、水素の発生効率と同時にコスト効率も高めることができるという。(2023/8/24)
コヒーレント結合で新機能を開拓:
結合したジョセフソン接合で超伝導ダイオードを実現
理化学研究所(理研)らの国際共同研究グループは、2つのジョセフソン接合をコヒーレント結合させた素子で、「超伝導ダイオード効果」を発現させることに成功した。(2023/8/3)
マヨラナ粒子の発見までは至らず:
2次元物質を用いジョセフソン接合デバイスを作製
理化学研究所(理研)の研究グループは、2次元トポロジカル絶縁体を用いたジョセフソン接合デバイスの作製に成功し、基本動作を確認した。今回の成果は、マヨラナ粒子の探索やマヨラナ粒子を用いた量子ビットへの応用に貢献できるとみている。(2023/7/28)
歩道に埋まった「元素記号」 順番に見ていくと理化学研究所にたどり着く「ニホニウム通り」の仕掛けが素敵すぎる
方向音痴でも問題なし……?(2023/7/24)
にわかに地球規模のトピックとなった新型コロナウイルス。健康被害も心配だが、全国規模での臨時休校、マスクやトイレットペーパーの品薄など市民の日常生活への影響も大きくなっている。これに対し企業からの支援策の発表も相次いでいるが、特に今回は子供向けのコンテンツの無料提供の動きが顕著なようだ。一方産業面では、観光や小売、飲食業等が特に大きな影響を受けている。通常の企業運営においても面会や通勤の場がリスク視され、サーモグラフィやWeb会議ツールの活用、テレワークの実現などテクノロジーによるリスク回避策への注目が高まっている。