IoTやAIは何を変えるか、マイクロソフトが描く将来像リテールテック特別企画

日本マイクロソフトは、小売関連技術の展示会「リテールテックJAPAN 2017」で、クラウドやAIなどの先進技術により、変革する小売ビジネスの将来像を訴えた。

» 2017年03月28日 10時00分 公開
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 IoT(モノのインターネット)やAI(人工知能)関連技術、AR(拡張現実)/VR(仮想現実)など、先進技術により、小売のビジネスモデルの変革が進もうとしている。その中で将来の小売事業の姿はどうなるのだろうか。

 日本マイクロソフトは2017年3月7〜10日に東京ビッグサイトで開催された小売・流通関連技術の展示会「リテールテックJAPAN 2017」において、先進技術がもたらす小売・流通業のデジタル変革について紹介した。

photo 「リテールテックJAPAN 2017」の日本マイクロソフトブース

人手不足などに苦しむ小売業

 オンラインとオフラインの融合や、少子高齢化による慢性的な人手不足の影響を受け、小売事業は大きな変革期を迎えている。こうした中で従来はPOSシステムやハンディターミナルなどが中心だったリテール関連技術も大きく変化。IoT(モノのインターネット)やAI(人工知能)関連技術、AR(拡張現実)/VR(仮想現実)/MR(複合現実)などの先進技術を活用した新たな形態へと進化しようとしている。

 この中で存在感を発揮するのが日本マイクロソフトである。日本マイクロソフトは、POSシステムで使われる「Windows 10 IoT」OSから、現場の情報を集積するクラウド基盤としての「Microsoft Azure」、集めた情報を認識したり分析したりするAzure上での各種機能やサービス、そして情報で現場のオペレーション変革を実現する自己完結型ホログラフィックコンピュータの「Microsoft HoloLens」など、さまざまな先進技術を保有しており、これらを統合的に活用することができる。

 「リテールテックJAPAN 2017」では、日本マイクロソフトはパートナー企業とともに、これらの技術を生かした新たな小売の姿を訴えた。小売業のオペレーション全てを先進技術による変革する価値を訴求したのが、パートナー企業として出展したアバナードである。

 アバナードでは、アパレルをイメージして、顧客からのオンラインでの問い合わせから、過去の顧客情報との照会、機械学習により好みと最新モデルとを照らし合わせた専用のカタログの作成、MRを活用した製品体験からの予約など、顧客購買における一連の流れを紹介した。こうした顧客管理や販売情報などについてはERP「Microsoft Dynamics」を活用。顧客情報を一貫して管理し先進技術と組み合わせることで従来にない接客品質を実現することが可能となる。

 さらに「チャットボットを組み合わせることで、自然会話による顧客情報の収集や問い合わせの一時対応なども可能となり、従来は人手や時間的コストが必要だった業務を低減できる。地図情報を組み合わせて適宜最適な店舗を案内するようなサービスも可能となり、一連の情報基盤を確立し先進技術を組み合わせていくことで、顧客体験をさまざまな形で高めることが可能だ」(ブース説明員)としている。

photo アバナードが描く小売ビジネスの将来像(クリックで拡大)出典:アバナード

MRが起こす小売の変化

 一方、流通を変革する象徴的な技術として紹介したのが「Microsoft HoloLens」である。「Microsoft HoloLens」はヘッドマウントディスプレイで、現実世界の上に仮想世界の映像を重ねて映し出す「MR」体験を単体で実現可能な自己完結型デバイスである。OSにWindows 10が搭載された1つのコンピュータ端末であるため、Windowsアプリケーションをそのまま利用可能であり、これをインタフェースとすることで小売業の日常業務を大きく変革できる可能性が生まれる。

photo 「Microsoft HoloLens」のデモの様子(クリックで拡大)

 デモで訴求したのが「MR」により実店舗の製品が置かれた棚をカメラで写し、製品ごとの売り上げを画面上で表示、売り上げの推移を見ながら棚割りを変更するというものだ。「Microsoft HoloLens」を、現場のリアルとデータ分析などを行うバーチャルを融合するインタフェースとして活用することで、サイバー空間での分析の力を、フィジカル空間で即座に反映することなどが可能となるというわけだ。

photo 「Microsoft HoloLens」で見える世界のイメージ(クリックで拡大)出典:Microsoft

即効性がある画像認識による顧客情報把握

 これらの先進技術の採用は期待感はあるものの、多くの企業にとってはハードルが高いかもしれない。そういう企業にとっては、パートナー企業として出展したアロバのソリューションなどから技術活用の幅を広げていくという選択肢もある。アロバは日本マイクロソフトのサービス「Microsoft Cognitive Services」とネットワークカメラ管理ソフトウェア「アロバビュー」を組み合わせ、カメラで捉えた人物の年齢や性別、新規およびリピーター判定、感情の計測などが可能な画像解析ソリューションである。

photo アロバの画像解析ソリューションのデモ(クリックで拡大)

 画像情報を記録することはプライバシーや個人情報保護の問題から多くの課題があるが、アロバビューの特徴は、特徴点のパターンだけを記録し、画像情報そのものの記録をしないことで、これらの課題を解決していることにある。ネットワークカメラを設置するだけで簡単に実現可能で、月額1万円からサービスが可能だとしている。

photo 画像解析により来店客の情報などを把握しマーケティングに活用できる(クリックで拡大)出典:アロバ

 その他、マイクロソフトブースでは、さまざまな切り口から魅力的な流通業向けソリューションを展示していた。

【動画】リテールテックJAPAN 2017のマイクロソフトブース内での各パートナーの出展内容

 小売事業の変革は先進技術を組み合わせることでさまざまな方向性での進化している。新たなビジネスモデル構築に進む時、どこから入ってよいのか分からない場合も多いが、その際には多くのパートナー企業とともに一連のソリューションを抱えている日本マイクロソフトはよい相談相手となることだろう。

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提供:日本マイクロソフト株式会社
アイティメディア営業企画/制作:MONOist 編集部/掲載内容有効期限:2017年4月27日

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