ET2016では、Armadillo-IoTゲートウェイG3/G3L、Armadillo-X1の展示に加え、これらIoTゲートウェイ製品を応用したセンサーノードからクラウドまでを含んだIoTシステムの概念実証(Proof of Concept、以下PoC)にすぐに着手できるソリューションの提案を行う。
實吉氏は「IoTゲートウェイベンダーとしては、クラウドサービスにIoTデバイスのデータを上げるところまでだと考えている」とし、各種クラウドサービスとの連携させるためのサポートメニューを用意。その一環として、クラウドサービスの導入支援事業を行うウフルと共同で「Armadillo-IoT PoCパッケージ」を開発し、2016年末から販売を開始すると発表。ET2016でも同PoCパッケージの紹介を行う。
同PoCパッケージは、Armadillo-IoTゲートウェイG3と、Wi-SUNなどのアドオンモジュール、Wi-SUN対応のIoTセンサーデバイスといったIoTシステムのゲートウェイよりエッジ側のハードウェアを網羅した「IoTデバイスパック」と、ウフルが提供するクラウドサービス「enebular(エネブラー)」とIoTシステムの設計開発/設定サポートなどを一括で提供するもの。センサーデータをクラウド上で見える化するまでに必要なモノとコトが網羅され、ユーザー側はすぐにIoTシステムのPoCに着手できるという仕組みだ。
「Armadillo-IoT PoCパッケージ」のイメージ。Armadillo-IoTゲートウェイG3を遠隔監視管理するサービス「node-eye」も提供される (クリックで拡大) 出典:アットマークテクノPoCパッケージの価格は、3Gモバイル回線やクラウドサービスの使用料(3カ月分)などを含んで200万円程度からとなる見込みだ。
「デバイスからクラウドサービスに至るまでのIoTシステムを試したいが、どのように構築してよいか分からないというユーザーは多い。そうした中で、全てを一括で提供できるようにと、PoCパッケージの開発に至った。今後センサーモジュールメーカーと連携し、さまざまなセンサーデバイスを使ったIoTシステムを構築できるパッケージを提供していく予定」としている。
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