WES7 SP1から、新しく「SKU Complianceパッケージ」が追加されました(図1)。
WES7には、3種類のランタイムライセンス(SKU:Stock Keeping Unit/製品構成)が存在し、それぞれで使用できるパッケージ(機能)が限定されています。
今回追加されたSKU ComplianceパッケージをOSイメージに含めておくと、購入したライセンスで使用してはならないパッケージを自動的に検知してくれます。
例えば、WS7Eライセンスでは「Photo Viewerパッケージ」を使用できません。Photo ViewerパッケージとWS7E用SKU ComplianceパッケージをAnswerファイルに登録し、Validate Checkを行うと、使用できない旨が表示されます(図2)。
なお、WES7 SP1のSKUと使用できるコンポーネントに関しては、Webサイトに詳細が記載されていますので、ご確認ください。
「Windows Embedded Developer Update(以下、WEDU)」は、WES7のToolkitおよびDistribution Shareを更新するツールです。
現在、WES7 SP1に対応したWEDU 1.1がリリースされています。Webサイトからダウンロード可能です。
また、WES7用のWEDU 1.0をインストール済みの場合は、Windows Update経由で更新することも可能です。
使い方はとても簡単です。まず、左側のツリーから[Windows Embedded Standard 7]を選択し、右側のリストで「Distribution Share」フォルダを登録します(図3)。
次に、左側のツリーから[Registered Products]を選択し、[Check for Updates]ボタンをクリックすると、ToolkitもしくはDistribution Shareに対するアップデートのチェックがインターネット経由で行われます(図4)。
アップデートがあれば、左側のツリー内にそれぞれアップデートの個数が表示されます。ツリーでアップデートが存在する項目を選択すると、右側のリストにアップデートの一覧が表示されます。インストールするアップデートを選択し、[Download and Install]ボタンをクリックするだけで、自動的にダウンロードとインストールが行われます(図5)。
原稿執筆時点では、既にWES7 SP1のDistribution Shareに対するアップデートが51個提供されており、うち30個は言語パッケージ(注1)となっています。
アップデートをインストールすると、例えばセキュリティアップデートの場合、図6のようにDSに反映されます。
なお、このセキュリティアップデートは、[Validate]メニューの[Add Required Packages]を実行しても、Answer Fileに自動的に追加されませんのでご注意ください。Answer Fileに含める場合は、通常のパッケージ同様、右クリックメニューの[Add to Answer File]を選択するなど、手動で追加する必要があります。
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