生成AI関連で電池やデバイスが好調、パナソニックHDの第2四半期業績は増収増益:製造マネジメントニュース
パナソニック ホールディングスは、2024年度第2四半期の連結業績を発表。生成AI関連のデバイスや電池事業が好調で、増収増益を達成した。
パナソニック ホールディングス(パナソニックHD)は2024年10月31日、2025年3月期(2024年度)第2四半期(7〜9月)の連結業績を発表した。生成AI関連のデバイスや電池事業が好調で、増収増益を達成した。
パナソニックHDの2024年度第2四半期の連結業績は、売上高が前年同期比2%増の2兆1296億円、調整後営業利益が同23%増の1222億円、営業利益が同29%増の1322億円、税引き前利益が同27%増の1463億円、当期純利益が同35%増となる1183億円となった。
パナソニックHD 代表取締役 副社長執行役員 グループCFOの梅田博和氏は「生成AI関連の需要の拡大が、インダストリー領域、エナジー領域で好影響をもたらしている。これらの好調が、車載電池の国内生産品の需要減などのマイナスをカバーした。2023年度第2四半期が厳しい時期だったこともあるが、増収増益を達成できた」と手応えについて述べている。
生成AI関連で成長しているのは、インダストリー領域では、生成AI用サーバ向けの導電性高分子コンデンサーや多層基板材料となる。2024年度上期(4〜9月)の実績は、前年同期比で1.9倍へと成長した。さらに2024年度通期では、2023年度比1.8倍の350億円規模へと成長する見込みだ。エナジー用途では、データセンター向けの蓄電システムが生成AI需要で大きく成長。2024年度上期は前年同期比2.1倍に成長したほか、通年でも1.8倍となり、1000億円規模の売上高になる見込みだ。梅田氏は「生成AI関連の市場は、期初に想定していたものを大きく上回る推移を見せている。製造キャパシティーについても大量に作るというビジネスモデルではないため問題はない」と述べている
通期業績予想としては2024年5月発表時から変更していないが、セグメント別見通しは調整を行った。カーメーカーの減産影響やEV普及の鈍化からオートモーティブ領域が当初見込みから600億円の売上高下方修正を行った他、インダストリー領域、エナジー領域も下方修正した。一方でSaaS販売が好調なブルーヨンダーの影響などからコネクト領域は売上高で400億円の上方修正を行う。その他、くらし領域も上方修正を行っている。
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