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ソディックが新たな射出成形機、自動車部品など大型化するインサート成形に対応:工作機械
ソディックはハイブリッド竪型ロータリ式 射出成形機「VR_G シリーズ」の大型機種「VR200G」の販売を開始した。
ソディックは2024年8月29日、ハイブリッド竪型ロータリ式 射出成形機「VR_G シリーズ」の大型機種「VR200G」の販売を同日に開始したことを発表した。
VR200Gは自動車部品など大型化するインサート成形品に対応するため、ワンサイズ上の金型が搭載できる仕様になっている。同シリーズ最大級のVR200Gの販売開始により、金型サイズに応じて最適な機種を選べる「VR_Gシリーズ」は、全ラインアップがそろうことになった。
VR200Gはロータリテーブルの回転駆動を見直すことでテーブル回転速度が向上。180度回転時のテーブル回転時間が従来機に比べて最大19%短縮した(テーブル上の金型800kg×2面、最高速度設定とした場合)。
また、高速LINK通信により各制御の同期を図ることで、センサーやバルブ、モーション制御のばらつきや応答時間を低減している。
価格は3400万円(税別)〜となっている。VR_G全シリーズでは国内外で年間200台の生産を目指している。
VR_Gシリーズは独自の油圧サーボ制御技術で安定した高精度成形を実現。論理IO機能も標準搭載しており、周辺機器など外部装置との信号のやりとりをユーザーが自由に設定できる。操作画面が大型化されており、ピンチイン/アウトやスワイプなど、スマートフォンのような操作が可能となっている。
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