ニュース
使用済み油付きPETボトルを回収する実証実験をイオンでスタート:リサイクルニュース
キユーピーは、日清オイリオグループとともに、ドレッシングや食用油が付着したPETボトルの資源循環に向けて、イオンと協力し、千葉市内の「イオン」および「イオンスタイル」の8店舗で、2024年5月29日から使用済み油付きPETボトルを回収する実証実験を行う。
キユーピーは2024年5月23日、日清オイリオグループとともに、ドレッシングや食用油が付着したPETボトルの資源循環に向けて、イオンと協力し、千葉市内の「イオン」および「イオンスタイル」の8店舗で、同月29日から使用済み油付きPETボトルを回収する実証実験を行うと発表した。
実証実験の概要
実施期間は2024年5月29日〜11月末。実施場所は、イオンスタイル幕張新都心、イオンスタイル幕張ベイパーク、イオンスタイル検見川浜、イオンマリンピア店、イオン稲毛店、イオン海浜幕張店、イオンスタイル鎌取、イオンスタイル千葉みなと。回収対象は家庭で使用したドレッシングや食用油の使用済み油付きPETボトル。回収する食用油ボトルについては、利用者が古新聞などの上で一晩程度逆さにし油を出し切る。ドレッシングボトルは水ですすぐ。いずれのボトルもラベルを剥がして店頭設置の回収ボックスに入れる。
実証実験の目的
今回の回収実証実験では、収集された使用済みの油付きPETボトルの排出量や性状などの実態、再資源化適否の確認など、資源循環の実現に向けた技術検証を行う。
現状、油が付着したPETボトルは、リサイクルの洗浄工程で油が残り、再生PETの品質に影響を与えることが懸念されており、自治体によって「可燃ごみ」や「プラスチックごみ」に区分されている。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
- リサイクル工程のみで剥がれ個別デザインに対応するPETボトル印刷技術を開発
キリンホールディングスのパッケージイノベーション研究所は、リサイクルに対応する技術としてPETボトルに直接印刷できる「PETボトル ダイレクト印刷技術」を開発し、PETボトルリサイクル推進協議会に申請したと発表した。 - 北広島市と資源循環に関する連携協定を締結、PETボトルのリサイクルを推進
JEPLANは、北海道北広島市と資源循環の推進に関する包括連携協定を締結した。同市で使用済みPETボトルのボトルtoボトルのリサイクルなどに取り組むことで、脱炭素社会の推進に貢献する。 - 2024年に国内のボトルtoボトル用リサイクルPET樹脂の供給能力が43.7万tに到達と予測
矢野経済研究所は、環境対応素材の国内メーカーの動向を調査し、ボトルtoボトル用リサイクルPET樹脂の国内供給能力予測を発表した。供給能力は2024年には43.7万tに増加するが、原料となる使用済みPETボトルの供給不足は継続する。 - PETボトル用キャップの水平リサイクルを目指すコンソーシアムが誕生
双日プラネットは、アサヒグループジャパンや日本クロージャーとともに、コンソーシアムを組成し、PETボトル用キャップの水平リサイクル「キャップ to キャップ」の実現に向けて技術検証の取り組みを行っている。 - 使用済みPETボトルを活用した食器ブランド、2022年のリサイクル量は3500t
大洋技研は、「第18回 ライフスタイルWeek【夏】」で、使用済みPETボトルのペレットを素材としたテーブルウェアブランド「rebirth(リバース)」の食器を披露した。 - 東浦町とミツカンがペットボトルの水平リサイクルに向けた協定を締結
愛知県東浦町とMizkanは、「資源循環型社会の実現に向けたペットボトルの水平リサイクルに関する協定書」を締結した。