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アンモニアを原料に使った小型水素製造装置の実用化に向けた共同検討開始材料技術

東洋エンジニアリング、日本精線、中部電力、中部電力ミライズは、水素のさらなる活用を目的に、アンモニアから水素を製造する小型アンモニアクラッキング装置の実用化に関する共同検討の覚書を締結した。

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 東洋エンジニアリング(TOYO)は2024年4月24日、日本精線、中部電力、中部電力ミライズと、小型アンモニアクラッキング装置の実用化に関する共同検討の覚書を締結したと発表した。アンモニアから水素を製造する装置で、水素のさらなる活用を目指す。

 TOYOと日本精線は、これまで顧客の敷地において、アンモニアを原料に水素を製造する小型装置の開発を進めてきた。今回の覚書締結に伴い、中部電力と中部電力ミライズは、同装置の市場調査や経済性評価を実施するとともに、実用化のための技術要件を検討する。

 TOYOと日本精線が装置の開発を担い、4社共同で顧客の敷地内での実証実験を実施することで、日本初となる同装置の実用化を図る狙いだ。

小型アンモニアクラッキング装置を活用した水素利用イメージ
小型アンモニアクラッキング装置を活用した水素利用イメージ[クリックで拡大] 出所:東洋エンジニアリング

 2050年のカーボンニュートラル達成を目指し、工場や商業施設では化石燃料から脱炭素燃料への切り替えが求められている。脱炭素燃料の中でも、水素はアンモニアと比べて高温で燃焼することに加えて、水素燃料を利用した小型ボイラーやエンジンなどの普及が進んでいる。一方、アンモニアは、水素と比べて運搬や保管の技術が構築されており、水素の大量輸送時における水素キャリアとしての役割が求められている。

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