Excelを使った周波数分析を筆頭に骨太解説が多数! カシオやAppleの話題も人気:メカ設計 年間ランキング2023(1/3 ページ)
2023年に公開したMONOist メカ設計フォーラムの全記事を対象とした「人気記事ランキング TOP10」(集計期間:2023年1月1日〜12月21日)をご紹介します。
毎年恒例の「年間ランキング」の時期がやってきました! 2023年は新型コロナウイルス感染症(COVID-19)が季節性インフルエンザと同じ「5類」に引き下げられ、“日常”が戻ってきたことを実感できる1年でした。また、「2023 WORLD BASEBALL CLASSIC」(WBC)で日本が14年ぶりに優勝を果たしたり、阪神タイガースが38年ぶりに日本一に輝いたりなど、野球をはじめとするスポーツの話題でたくさんの元気を分けてもらえました。
一方、テクノロジーかいわいでは、OpenAIの「ChatGPT」に代表される生成AI(人工知能)の話題が大いに盛り上がりましたね。製造業でも大手企業を中心に生成AIの導入が進められています。AI活用の流れで言えば、3D CADベンダーからもAIを活用した生産性向上につながる新機能の情報や、新たな取り組みに関する話題などが発信されました。
AIが業務プロセスの中に組み込まれるようになっても、最終的に、設計の良しあしを決めるのは人間であることに変わりないと思います。ただ、そこに至るまでのプロセスが劇的に楽になるという点で、AIは人手不足の解消やリードタイム短縮の切り札にもなり得るため、さらなる発展、普及に期待したいところです。
MONOist メカ設計フォーラムの1年はどうだったでしょうか? 2023年に公開した記事の中からTOP10を紹介し、この1年間を振り返ってみたいと思います。ぜひ最後までお付き合いください。年間ランキングは以下の通りです。
MONOist メカ設計フォーラム 人気記事ランキング TOP10
2023年1月1日〜12月21日ランキング常連の「振動・騒音対策」が堂々の第1位に
2023年、MONOist メカ設計フォーラムで最もよく読まれた記事(第1位)は「Excelを使って周波数分析をやってみよう!」でした。
この記事は“解析専任者に連絡する前に、設計者がやるべきこと”を主眼に、CAEと計測技術を用いた振動・騒音対策の考え方やその手順を解説する、RTデザインラボ 代表の高橋良一さんの連載「CAEと計測技術を使った振動・騒音対策」の第5回となります。連載自体は全21回と長編で、数式やグラフなども多数出てくるMONOistらしい骨太な解説記事となりますが、振動・騒音対策への関心の高さからか、常に記事ランキングの上位に入るほどの人気連載です。
第1位に輝いた「Excelを使って周波数分析をやってみよう!」では、筆者お手製のマクロ付きExcelファイルに測定データ(打ち抜きプレスの騒音を録音したWAVデータ)を取り込んで、周波数分析を行うまでのプロセスを丁寧に解説しています。
また、お気付きかと思いますが、年間ランキングの第7位に連載第17回「騒音低減技術の基本『遮音』と『吸音』を理解する 〜吸音について〜」が、第8位に連載第19回「吸音材と遮音材を使ったら騒音を何デシベル低減できる?」がランクインしています! いずれも2023年10月以降に掲載した記事なので集計的には不利なはずですが、しっかりとTOP10に入ってきているのはさすがです。
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