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デンソーが燃料ポンプの大規模リコールでコメント、調査は現在も続く製造マネジメントニュース

デンソーは大規模リコールに発展している燃料ポンプの不具合に対するコメントを発表した。

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 デンソーは2023年12月13日、大規模リコールに発展している燃料ポンプの不具合に対するコメントを発表した。この燃料ポンプの不具合でエンジンが止まり、路肩に停車していた車両の乗員が、後続車両に追突されて死亡する事故が2023年7月に発生していたことに対する声明だ。ドライバーや別の乗員も負傷した。

 デンソーは「事故で亡くなられた被害者の方およびご遺族に深い哀悼の意を表します。また、負傷された被害者の方およびご家族に心よりお見舞い申し上げます」(プレスリリース)としている。

 複数の報道によれば事故が起きたのは鳥取市内で、被害者とその家族はデンソーの燃料ポンプを搭載したホンダの軽乗用車に乗っていた。警察などが車両を調べた結果、エンジンが止まった原因が燃料ポンプであることが判明した。

 リコール対象となっている燃料ポンプは、構成部品の1つである樹脂製インペラの樹脂密度が低いことで燃料によって変形し、作動不良を起こす。日本国内では2020年3月以来、複数の自動車メーカーが合計380万台のリコールを届け出ている。

 リコールが拡大したのは、不具合の原因の継続調査を進めていく中で、燃料ポンプの作動不良が発生する条件が複雑であることが判明したためだという。燃料ポンプの製造から車両に組み付けるまでの期間やその環境の影響、市場での不具合の状況など調査結果を確認しながらデンソーと自動車メーカーが対応に当たっている。

 なお、不具合の原因の継続調査は現在も続いている。今後も新たな作動不良条件が見つかる可能性があるかどうかについては「自動車メーカーと調査しているので当社からはコメントできない」(デンソー)としている。

2023年12月13日時点リコール届出一覧(国内)
届出日(届出No.) 台数
スズキ 2021年5月14日(4947) 34,200
SUBARU 2021年7月29日(4994) 14,459
ダイハツ 2021年6月24日(4978) 956,221
2023年5月26日(5321) 147,042
2023年11月2日(5405) 269,280
<補給品> 1,395
トヨタ 2020年3月4日(4683) 113,302
2020年10月28日(4830) 210,363
2023年11月2日(5404) 328,108
<補給品> 2,111
ホンダ 2020年5月28日(4751) 12,427
2020年5月28日(外-3038) 36
2020年5月28日(外-3039) 7,572
2021年3月25日(4917) 19,430
2021年3月25日(外-3197) 6,925
2022年6月2日(5159) 219,623
2023年6月2日(5328) 307,351
2023年10月13日(5395)<補給品> 3,433
2023年12月8日(5423) 1,138,046
2023年12月8日(外-3728) 204
マツダ 2021年11月12日(5043) 42,505
3,834,033
出所:デンソー

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