BYDのEV2車種がEuroNCAPで5つ星を獲得:安全システム
BYDのセダンタイプのEV「SEAL」と、コンパクトカータイプのEV「DOLPHIN」が欧州の自動車アセスメントEuroNCAPで最高評価となる5つ星を獲得した。
ビーワイディージャパンは2023年12月1日、セダンタイプのEV(電気自動車)「SEAL」と、コンパクトカータイプのEV「DOLPHIN」が欧州の自動車アセスメントEuroNCAPで最高評価となる5つ星を獲得したと発表した。BYDの特許技術であるブレードバッテリーが高い安全性に貢献したとしている。
両モデルは、成人と子どもそれぞれの乗員保護性能と安全支援性能、歩行者や自転車に対する保護性能で一定の水準をクリアした。乗員保護性能は高いねじれ剛性を持つボディー構造によって高めたという。
バッテリーセルをモジュール化せず直接ボディーに組み込むセルトゥーボディー技術により、セダンタイプのSEALは全面オフセットテストでも安定性を維持し、ドライバーと同乗者のそれぞれに対して高い保護性能を発揮したとしている。
子どもを評価対象とする乗員保護テストでは、6歳と10歳の体格のダミー人形に対して重要なボディーエリアへの衝撃を抑制できた点が評価されたとしている。また、フロントシートとヘッドレストのテストでは、追突時のムチウチに対して良好な保護性能を示した。EV専用プラットフォームである「e-Platform 3.0」は、衝突時のエネルギー吸収を制御するマルチロードパス構造を採用しており、居住空間に衝撃が伝わるのを抑える。
アクティブセーフティーに関しては、インテリジェントスピードリミットアシストやレーンキープアシスト、歩行者や自転車に対する自動ブレーキが評価されたとしている。
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