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スバルもパナソニックの円筒形電池、2020年代後半から生産するEVに:電動化
SUBARUとパナソニック エナジーは車載用円筒形リチウムイオン電池の供給に関する中長期的パートナーシップの構築に向けた協議を開始した。
SUBARU(スバル)とパナソニック エナジーは2023年7月31日、車載用円筒形リチウムイオン電池の供給に関する中長期的パートナーシップの構築に向けた協議を開始したと発表した。
パナソニック エナジーが生産する次世代の車載用円筒形リチウムイオン電池を、スバルが2020年代後半から生産する予定のEV(電気自動車)に搭載することを視野に入れて具体的な協議を進める。
スバルはEVの普及に向けて国内の生産体制の再編を進める。具体的には(1)トヨタ自動車のTHS(トヨタハイブリッドシステム)を採用した次世代e-Boxer用トランスミッションを2025年から北本工場(埼玉県北本市)で生産、(2)2025年ごろから矢島工場(群馬県太田市)でEVを混流生産し、2026年のEV生産能力を20万台とする、(3)大泉工場(群馬県大泉町)で2027年以降にEV専用ラインを立ち上げるという計画だ。この国内生産体制の再編に2023年度から5年間で2500億円を投資する予定だ。
矢島工場と大泉工場を合わせた国内のEV生産能力は2028年以降に40万台となる見通しだ。グローバルでのEV販売台数は2026年時点で20万台を目標とする。また、2026年末までにEV3モデルを追加する。まずは国内のEV生産体制を固めて輸出で海外のEV需要に対応していく考えだ。
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