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マツダがパナソニックの円筒形電池の採用検討、2020年代後半の搭載へ:電動化
パナソニック エナジーとマツダは、EVの市場拡大と車載用バッテリーの需要に対応するため、中長期的なパートナーシップの構築を検討する。
パナソニック エナジーとマツダは2023年6月21日、EV(電気自動車)の市場拡大と車載用バッテリーの需要に対応するため、中長期的なパートナーシップの構築を検討すると発表した。
今後、パナソニック エナジーは日本と北米で生産した車載用円筒形リチウムイオン電池をマツダに供給し、マツダはその電池を2020年代後半に導入する予定のEVに搭載することを視野に入れている。パナソニックグループの電池が2012年にマツダがリース販売した「デミオEV」に採用されるなど、パナソニックグループとは「長期にわたって良好な関係」(マツダ)を築いてきたという。
マツダは経営方針で2030年までを3つのフェーズに分けており、第2フェーズとなる2025〜2027年にEVの導入を本格化する計画だ。グローバルでEVを展開する他、中国にはEV専用車を投入する。第2フェーズで使用する電池の複数の調達先には、AESC(旧エンビジョンAESC)も含まれる。第3フェーズとなる2028〜2030年は、EV専用モデルの導入を本格化し、電池生産にも投資する。
パナソニック エナジーは2030年度に売上高3兆円を目指しており、これに向けてグローバルでの生産能力は同年度までに現在の4倍となる200GWhまで増強する方針だ。
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