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「バイオものづくり」の実証拠点が完成、日本発のプラットフォーマーに向けて研究開発の最前線(2/2 ページ)

NEDOは、Green Earth Institute(GEI)が2021年度から千葉県茂原市に建設を進めていた「バイオものづくり」の推進拠点「バイオファウンドリ研究所」を報道陣に公開した。

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30lのスケールダウンモデルからCFDなどを活用し効率的にスケールアップ

 バイオファウンドリ研究所は、三井化学の茂原分工場の敷地内に開設された。建屋は2階建てで延べ床面積1200m2。GEIの社員を中心とする約10人のメンバーで運営していく予定だ。

 同研究所は、スケールアップ実証や試験生産が可能な300lと3000lの発酵槽の他、GEIの独自技術である30l規模のスケールダウンモデル培養で得たデータとCFD(数値流体力学)によるシミュレーションを基に効率的にスケールアップするための設備などを備えている。さらに、バイオものづくりの原料としての利用が想定されるバイオマス残渣などの前処理や糖化を行ってグルコースなどの原料糖を作り出す設備なども用意した。2022年度から先行して稼働を始めている、GEIのGreen Earth研究所のサテライト研究施設(千葉県木更津市)とも連携しながら、国内におけるバイオものづくり関連の研究開発を支援していく。

 なお、落成式が行われた精製室には、2023年度末までに低分子〜中分子の生産物の精製が可能な設備を導入する予定。今後も、NEDOのバイオものづくりプロジェクトが終了する2026年度まで順次設備を拡充していく方針である。

300l発酵槽3000l発酵槽 試製室内にある300l発酵槽(左)と3000l発酵槽(右)[クリックで拡大] 出所:NEDO
不活化タンク遠心分離スキッド 試製室内にある不活化タンク(左)と遠心分離スキッド(右)[クリックで拡大] 出所:NEDO
スケールダウンモデル培養のための30l発酵槽
スケールダウンモデル培養のための30l発酵槽 出所:NEDO
バイオマス残渣の前処理設備模擬培養槽 前処理糖化室内にあるバイオマス残渣の前処理設備(左)。スケールダウンモデル培養のシミュレーションでは、培養槽内の状態を外部から確認できるように透明樹脂で構成した模擬培養槽なども活用する(右)[クリックで拡大] 出所:NEDO

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