3Dプリンタで製造したミッドソールを搭載するランニングシューズの新モデル:3Dプリンタニュース
アディダス ジャパンは、ランニングシューズ「4DFWD 2」の先行販売を開始した。蝶ネクタイ型の格子「FWD CELL」が特徴の3Dプリンタ製ミッドソール「adidas 4D」を搭載する。
アディダス ジャパンは2022年8月22日、3Dプリンタで製造したミッドソールを搭載するランニングシューズ「4DFWD 2(4Dフォワード2)」の先行販売をadiClub会員向けに開始した。「4DFWD 2 M」「4DFWD 2 W」の2種を用意し、同年9月1日以降は取扱店で一般販売を開始する。価格は2万9700円(税込み)だ。
4DFWD 2は、2021年8月に発売された「4DFWD」のセカンドシリーズ。高いクッション性を提供するミッドソール、力強いグリップ力を提供するアウトソール、サポート力とフィット感を追求したアッパーなどを搭載する。
3Dプリンタで製造されたミッドソール「adidas 4D」は、同社のアスリートのデータと、CarbonのDigital Light Synthesis技術を組み合わせて開発。蝶ネクタイ型の格子「FWD CELL(フォワードセル)」が、垂直方向の衝撃に対して前方に押し出す反発を生み出す構造となっており、着地時にブレーキがかかる力を抑え、前進する力に転換する。
アウトソールには、悪天候でも走れるグリップ力を提供するContinentalアウトソールを搭載。アッパーは、Primeknit+とエンジニアドメッシュを組み合わせた構造により、サポート力とフィット感を追求した。
また、同年9月1日より、格子状ミッドソール「4DFWD」をヒール部分に配し、EVAミッドソールと組み合わせた「4DFWD PULSE(4Dフォワード パルス)」の新モデル「4DFWD PULSE 2」を順次発売する。価格は2万2000円(税込み)。「4DFWD PULSE 2 M」と「4DFWD PULSE 2 W」を展開する。
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