ファッション業界に革新、生地や衣服に直接造形できる3Dプリンタ登場:3Dプリンタニュース
Stratasysは、ファッション/デザインニーズに応え、テキスタイルへの直接3Dプリントを可能にする“Direct-to-Textile”造形に特化したPolyJet方式3Dプリンタ「Stratasys J850 TechStyle」を発表。ファッション、デザインにおける新たなレベルの創造性や差別化をもたらすと同時に、市場投入期間の大幅な短縮に貢献する。
Stratasys(ストラタシス)は2022年5月26日、ファッション/デザインニーズに応え、テキスタイル(布地など)への直接3Dプリントを可能にする“Direct-to-Textile”造形に特化したPolyJet方式3Dプリンタ「Stratasys J850 TechStyle」を発表した。
テキスタイルへの直接3Dプリントを可能にするPolyJet方式3Dプリンタ「Stratasys J850 TechStyle」[クリックで拡大] 出所:Stratasys(Stratasysの公式YouTubeからキャプチャー)
同社は、J850 TechStyleとワークフローソフトウェア、ファッション用途に適した材料を含む「Stratasys 3DFashionソリューション」を、デザイナーやファッションブランドに展開することで、ファッション、デザインにおける新たなレベルの創造性や差別化をもたらすと同時に、市場投入期間の大幅な短縮に貢献する。
J850 TechStyleは、デニム、綿、ポリエステル、麻、革など、多種多様な生地や衣服に対応し、1枚から数万枚までのボリュームで直接3Dプリントが行える。
フルカラーで柔軟な造形が可能な「Agilus30 CMYカラー材料」や、柔らかでシルクのような手触りを実現できる透明コーティングの「Vero ContactFlex」などさまざまな材料を用意する。また「VeroVivid resin材料」を用いることで、複数のショア硬さを持つ、60万以上のユニークな色でテキスタイルに3Dプリントでき、質感や仕上がりのシミュレーションなどが行える。
同社は、J850 TechStyleの普及を促進するため、DYLOANやD-houseを含む一連のパートナーと協業し、コンセプトデザインから生産までのプロセスにおいて、3DFashionソリューションを活用した実証を進めている。また、2022年6月6〜12日にイタリア・ミラノで開催される国際家具見本市「第60回ミラノサローネ」では、J850 TechStyleと3DFashionソリューションを活用して制作されたコレクション(レスやスーツ、ハンドバッグ、シューズなど)が展示されるという。
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