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世界的名画をあらゆる角度から堪能、3Dプリンタを活用した新たな鑑賞体験を提案3Dプリンタニュース

3Dプリント技術を活用し、新たな価値創出を目指すベンチャー企業のメルタは、「文化の日」にちなんで製作した「3Dプリント名画」の公開オークションを、2020年11月3日に実施する。製作には、ストラタシス・ジャパンが全面協力している。

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 3Dプリント技術を活用し、新たな価値創出を目指すベンチャー企業のメルタは2020年10月14日、「文化の日」にちなんで製作した「3Dプリント名画」の公開オークションを、同年11月3日に実施すると発表した。

ストラタシス・ジャパン全面協力の下、メルタが製作した「3Dプリント名画」
ストラタシス・ジャパン全面協力の下、メルタが製作した「3Dプリント名画」。左から「記憶の固執」「モナ・リザ」「神奈川沖浪裏」 ※出典:メルタ [クリックで拡大]

 オークションに出品される3Dプリント名画は、レオナルド・ダ・ヴィンチの「モナ・リザ」、サルバドール・ダリの「記憶の固執」、葛飾北斎の「富嶽三十六景」の1つ「神奈川沖浪裏」の3作品で、それぞれ立体化(3Dモデル化)し、フルカラー3Dプリンタによって製作された。正面からはもちろんのこと、側面や背面、上下方向など、360度あらゆる角度から名画の世界を堪能できるとする。

3Dプリンタが新たな命を吹き込む

フルカラー&マルチマテリアル3Dプリンタ「Stratasys J850」
フルカラー&マルチマテリアル3Dプリンタ「Stratasys J850」 ※出典:ストラタシス・ジャパン [クリックで拡大]

 3Dプリント名画は新たな鑑賞体験を提案するもので、「『あの絵画を立体にするとどうなるのだろう?』という好奇心を出発点にし、過去のクリエイターの作品をリスペクトしながら、3Dモデル化し、3Dプリントすることで実際に手に取れるようにした」(メルタ 代表取締役社長 濱中拓郎氏)という。

 製作には、ストラタシス・ジャパンが全面協力し、フルカラー&マルチマテリアル3Dプリンタ「Stratasys J850」を活用。フルカラー造形に透明マテリアルを用い、不二製作所の研磨加工装置「Pollux」で表面処理を施すことで、透明感と絵画独特の“味”を再現している。

 今回製作した3つの3Dプリント名画は、“3Dとなり新たな命を吹き込まれた作品の価値をはかる”ことを目的に、同年11月3日(文化の日)にオンラインオークション「ヤフオク!」に出品。オークションの売上金額は各作品にちなんだ博物館や美術館に寄付される。

作品名 オークション売上金額の寄付先
モナ・リザ 東京国立博物館 ※1974年「モナ・リザ展」開催
記憶の固執 国立新美術館 ※2016年「ダリ展」開催
神奈川沖浪裏 すみだ北斎美術館
表1 オークション売上金額の寄付先について

オークション出品に先立ち、メルタのオフィスにて「3Dプリント名画」を展示する
オークション出品に先立ち、メルタのオフィスにて「3Dプリント名画」を展示する ※出典:メルタ [クリックで拡大]

 また、オークション出品に先立ち、同年10月26日〜11月2日までの期間、東京・秋葉原にあるメルタのオフィスにて3Dプリント名画の展示を行うという(見学希望者はメルタへの事前問い合わせが必要)。

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