トヨタは通期販売見通しを20万台上乗せ、グローバル販売は前期比19.6%減:製造マネジメントニュース
トヨタ自動車は2020年8月6日、2021年3月期第1四半期(2020年4〜6月)の連結業績を発表した。売上高は前年同期比40.4%減の4兆6007億円、営業利益は同98.1%減の139億円、当期純利益は同74.3%減の1588億円となった。連結販売台数は新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の感染拡大の影響により、前年同期比50.0%減の115.8万台。当初は2020年5月時点で前年の6割程度の販売を見込んでいたが、トヨタブランドとレクサスブランドの販売台数は前年の69%で見通しを上回って推移した。
トヨタ自動車は2020年8月6日、2021年3月期第1四半期(2020年4〜6月)の連結業績を発表した。売上高は前年同期比40.4%減の4兆6007億円、営業利益は同98.1%減の139億円、当期純利益は同74.3%減の1588億円となった。連結販売台数は新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の感染拡大の影響により、前年同期比50.0%減の115.8万台。当初は2020年5月時点で前年の6割程度の販売を見込んでいたが、トヨタブランドとレクサスブランドの販売台数は前年の69%で見通しを上回り、販売が回復傾向にあることを示した。
営業利益は前年同期から7266億円減となった。為替やスワップなどの影響を除くと7250億円の減少だ。販売台数の減少や構成の変化などで8100億円のマイナスとなったが、原価改善で100億円(このうち設計面の改善で50億円、工場や物流の改善で50億円)、諸経費の低減で750億円のプラスだった。諸経費のうち労務費で150億円、研究開発費で200億円、経費などで600億円を低減した。
所在地別の営業損益を見ると各地とも減益となったが、北米が前年同期から2053億円減で977億円の赤字、欧州は同553億円減で197億円の赤字だったのに対し、日本は前年同期から3513億円のマイナスとなったが782億円の黒字、アジアは同688億円減で457億円の黒字となった。
2020年度の通期見通しは
2021年3月期通期の業績見通しについては、2020年5月に開いた決算会見で示した売上高と営業利益の見通しを据え置き、売上高が前期比19.6%減の24兆円、営業利益が同79.2%減の5000億円、当期純利益は同64.1%減の7300億円を見込む。この他、研究開発費は同0.9%減の1兆1000億円、設備投資は同1.6%減の1兆3500億円を計画している。
2021年3月期通期の販売台数は、当初の見通しに20万台上乗せして720万台を見込む。前年からは19.6%減のマイナスとなる。地域別の内訳は、日本が前期比12.5%減の196万台、北米が同14.1%減の233万台、欧州が同15.4%減の87万台、アジアが同29.3%減の113万台、中南米やオセアニア、アフリカ、中近東などその他地域が同33.6%減の91万台だ。ダイハツ工業や日野自動車を含むグループ総販売台数は910万台を計画している。
トヨタブランドとレクサスブランドの販売台数は当初の見通しよりも30万台増の830万台を計画しており、販売の回復については、2021年3月期第2四半期(2020年7〜9月)で前年同期の85%、2021年3月期第3四半期(2020年10〜12月)で前年同期の95%、2021年3月期第4四半期(2021年1〜3月)で前年同期の105%というペースを見込んでいる。
2021年3月期通期の生産台数については国内280万台、海外520万台で合計800万台(前年同期比8.5%減)を計画する。国内生産は前期比15.3%減、海外生産は同4.4%減となる。
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