“緩やかな標準”を台湾に、IVIと台湾のITRIが産業向けIoT推進で提携:FAニュース
インダストリアル・バリューチェーン・イニシアティブ(以下、IVI)は2018年9月19日、台湾の研究機開発機構である「工業技術研究院(Industrial Technology Research Institute of Taiwan、以下ITRI)」と産業向けIoT(IIoT)推進で連携することを発表した。
インダストリアル・バリューチェーン・イニシアティブ(以下、IVI)は2018年9月19日、台湾の研究機開発機構である「工業技術研究院(Industrial Technology Research Institute of Taiwan、以下ITRI)」と産業向けIoT(IIoT)推進で連携することを発表した。
2018年8月30日に合意文書(MoU)に調印し、この合意に基づき、IVIとITRIは日台相互でインダストリー4.0に関する情報交換、互いの活動への相互参加などを行う。さらにこれらの活動を通じ、ユースケース作成、産業プラットフォーム接続など、エコシステムの育成を進めていく。
IVIとITRIの合意文書に含まれた協力内容は以下の3つである。
- 保有する技術や知見の交換共有
- ユースケースの共有
- 両者の交流や連携の促進など互いに協力できる分野での幅広い活動
IVIでは、ユースケースの共有やプラットフォーム接続などを目指し、積極的に産業用IoTの推進団体との提携を進めている。2017年4月には米国を中心にグローバルで活動を進めるインダストリアルインターネットコンソーシアム(IIC)との提携を発表※)。2018年は3月にドイツのバーデン=ヴュルテンベルク(BW)州でインダストリー4.0に取り組む推進団体「Allianz Industrie 4.0 Baden-Wurttemberg(以下Allianz I4.0)」との提携を発表し、同年4月には日本電機工業会(JEMA)との協業を発表している。
※)関連記事:製造業IoTの成功事例共有でタッグ、IVIがIICと連携
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