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物流の効率化でリードタイム削減と1億円以上の経費節減――三菱電機群馬製作所工場ニュース(2/2 ページ)

三菱電機は、エコキュートを中心とした電気給湯機の製造拠点である群馬県太田市の群馬製作所内に物流センター・ショールーム・事務所からなる「複合棟」を建設。生産リードタイムの削減とともに物流コスト削減を実現した。

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物流コストで1億5000万円程度の削減効果

 この新物流センターの建設でそれまで構内12カ所に分散していた製品倉庫を集約・統合し、部品調達から生産・出荷までの一貫体制構築による効率化を目指した。実際に分散により発生していた物流ロスは構内搬送距離が93%削減されるなどの効果が生まれている。

 経費の削減にも好影響を与えている。そもそも、物流センターの建設のきっかけは、2014年2月の雪害によるテント倉庫の崩壊がある。それにより、同製作所では一部外部倉庫を利用していた。今回の新物流センターの建設で外部倉庫から在庫を移し1億円を削減。また、外部倉庫および構内での運送費が4000万〜5000万円を圧縮でき、合わせて1億4000万〜1億5000万円の削減効果がある。なお、3年前に被った雪害への対処のため、物流センターは60cmまでの積雪に対応できる仕様としている。

 このほか物流センターの屋根には1000kWの太陽光発電システムを新しく搭載した。既設の740kWと合わせて1740kWの発電能力を持つ。これにより、電気代も2400万円削減の効果が生まれた。さらに、屋根・外壁はすべて断熱材を使用した高断熱構造都市、夏場の暑さの中でもより快適な作業環境を軽減している。

リードタイムも3週間から2週間に低減

 併設するショールーム「ユクリエ」では、最新の電気給湯機や三菱電機のHEMS(Home Energy Management System)の紹介に加え、業務用給湯機のソリューション提案を行う他、同社が提案しているエコキュートによる微細なマイクロバブルで快適な入浴を実現する「ホットあわー」の実感・体感エリアを設けるなど、提案力を強化し顧客満足度の向上を目指す。

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ショールーム内には業務用・海外向けに発売したエコキュートも展示

 さらに、技術センターでも技術開発者への快適な職場環境を提供することで知的生産性の向上を狙う。同センター内には技術部門のほか、空いたスペースに営業部、品質保証部、資材部のスタッフを集めて、他部門とのコミュニケーションが取れるようにするなどの工夫も行われた。

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三菱電機 群馬製作所所長の望月哲哉氏

 同製作所の生産能力はエコキュートが日産500台、電気温水器が同300台でフル生産に近い状況だ。こうした製造部門についても、生産設備増設の具体的な予定はないが、稼働効率を高める取り組みを行う計画だ。製造部の生産管理システムを2017年度後半から〜2018年にかけて刷新する。現在、生産のリードタイムは、3週間前に、1週間分の生産計画を決めているが、新生産管理システムの導入で、2週間前に1週間分の生産計画を立てる方式とし、さらに「片面振替生産」などを実施する。これによりリードタイムを縮めてさらなる在庫の削減にも取り組む方針である。

 三菱電機 群馬製作所所長の望月哲哉氏は「2016年は複合棟の完成の他にも2016年10月3日には電気給湯機累計生産500万台を達成した。さらにエコキュートの新製品では太陽光発電システムとの連携運転で、昼間の余剰電力を湯に変えて貯湯タンクにためておく『蓄エネ』を実現。新しいエコ生活を提案していく」と述べ、給湯機事業のさらなる拡大に向けて意欲を示した。三菱電機によると同社のエコキュートのマーケットシェアは25%強だという。パナソニックと業界トップシェアを競っているが、中長期的にはトップシェアを安定して確保できるよう攻勢をかける方針を示している。

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