写真で見る「オープンイノベーション拠点ってどんなとこ?」:フォトギャラリー(1/2 ページ)
最近、オープンイノベーション拠点やコワーキングスペースなどの新設が相次いでいるが「結局オープンイノベーション拠点って何なの?」と思う読者も多いだろう。そこで、三井不動産が柏の葉スマートシティ(千葉県柏市)内にオープンしたオープンイノベーション拠点「KOIL(柏の葉オープンイノベーションラボ)」を写真でお届けする。
「オープンイノベーション」とは、「企業の内部と外部のアイデアや技術を組み合わせることで新たな革新を生み出すこと」だといわれている。イノベーションは「新たな結合」によって生み出されるもの。従来は企業の壁や組織の壁、個人の壁、スキルの壁などで出会わなかった人々や技術、アイデアなどが出会う場というのが「オープンイノベーション拠点」ということがいえる。
三井不動産が2014年4月14日にオープンさせた柏の葉スマートシティ(千葉県柏市)内に設立したオープンイノベーション拠点「KOIL(柏の葉オープンイノベーションラボ、呼称コイル)」もそういう「新たなつながり」を目指して設立されたものだ。詳細な内容については、発表を紹介した記事「柏から世界へ! 三井不動産がオープンイノベーション拠点を設立」が詳しいが、「新たなつながりを生む場所って結局何なのさ」という感じもあると思うので、今回は写真を中心に、同拠点を紹介する。
まずは外観と入り口
最新のエネルギー管理など多くの実証実験を行う最先端の街「柏の葉スマートシティ」に立地するだけに非常に洗練された外観だ。
いよいよ内部に潜入
玄関から入りエレベータで6階まで上がるといよいよ「KOIL」だ。「KOIL」に入ると受付があり、その奥には会員企業や地域の人々が利用できるカフェが設置されている。イベント開催なども可能だという。
目玉の1つデジタルモノづくり拠点「KOILファクトリー」
KOILの目玉の1つが「KOILファクトリー(デジタルモノづくり工房)」を設置したことだ。3Dプリンタやレーザーカッター、3Dスキャナ、大判プリンタ、ボール盤、工具などを用意している。さまざまな人が集まり、アイデアが出て、3次元データの設計ができれば、すぐにその場で試作を行い、実際のモノを見ながら、さらにアイデアを煮詰めることができる。入居者以外の一般利用も可能だという。
モノづくりのオープンな拠点としては「Fablab」(関連記事:Fablabが目指すモノづくりの究極マシン「ファブリケータ」とは?)や「FabCafe」(関連記事:コーヒーでも飲みながら楽しくモノづくり――FabCafe)などさまざまな形態のモノが登場しているが、KOILは大規模なコワーキングスペースを用意している他、大企業の入居を呼び込もうとしていることが特徴だ。
KOILファクトリーは受付から入ってすぐのところに設置されており、ガラス張りで中の様子が見えるようになっている。同拠点を担当する三井不動産 ベンチャー共創事業室の室長である松井健氏は「KOILファクトリーはKOILの大きな目玉であり、入ってすぐに見える場所に設置した」と話している。
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