写真で見る「オープンイノベーション拠点ってどんなとこ?」:フォトギャラリー(2/2 ページ)
最近、オープンイノベーション拠点やコワーキングスペースなどの新設が相次いでいるが「結局オープンイノベーション拠点って何なの?」と思う読者も多いだろう。そこで、三井不動産が柏の葉スマートシティ(千葉県柏市)内にオープンしたオープンイノベーション拠点「KOIL(柏の葉オープンイノベーションラボ)」を写真でお届けする。
オープンイノベーション拠点は出会いを演出する場
世界で最も成功したオープンイノベーション拠点といわれる米国のケンブリッジイノベーションセンター(CIC)は、多くのスタートアップ企業が入居する一方で、GEやマイクロソフト、グーグル、アップルなどの大企業が入居している。これらの大企業とスタートアップ企業が自由に企業の垣根を越えて新しいアイデアを生み出し続けているというわけだ。KOILの目指すところもこういう姿にある。
企業の中に存在する階層型の縦割り組織は、ある一定の業務を効率的に行うということに関しては高い効果を発揮する。しかし、イノベーションが「新しくつながる」ことから生まれるとした場合、この組織形態はイノベーションに不向きということがいえる。「新しいつながり」が非常に生まれにくい形だからだ。一方でさまざまな部署の人間が自由に行き交い、話せるような環境は、新たなアイデアの萌芽という点では効果的だが、効率的に業務を進めるという点では不向きだ。そのためオープンイノベーションを行う組織を抱えるのは、企業にとっては負担が大きい。その役割を代わりに担うのがオープンイノベーション拠点だといえる。
そのため「KOIL」では、広大なコワーキングスペース(会員制共有ワークスペース)「KOILパーク」を用意。その中で、さまざまな立場の人々が、オープン、クローズ問わず多彩な「話し合える場」により、交流できるようにしている。
前述の通り、オープンイノベーション拠点は、大企業や中小企業、ベンチャー企業、個人事業主、研究者、投資家、学生など、多彩な人々を集め「つなぐ」ことだ。そのため、彼らが自由に人間関係を作り、「話し合える場作り」が最も大切な役割となっている。
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イノベーションを生む方法論とは?
グローバル化により変化と競争が激化する中、製造業には自ら新しい価値を生み出すイノベーションを持続的に生み出すことが求められています。既存の価値観を破壊する「イノベーション」を組織として生み出すにはどうすればいいのでしょうか。「イノベーションのレシピ」特集では、成功企業や識者による事例を紹介しています。併せてご覧ください。
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