中堅製造業こそSCM改革が必要だ! 予測業務や計画業務のDXを助ける心強い味方SCM改革

SCM改革に関心はあっても、導入コストや対応できる人材の不足がネックになり二の足を踏んでいる中堅製造業は多い。そんな企業を助けるのがザイオネックスの「PlanNEL」だ。多数のSCM支援のノウハウを詰め込んだソリューションを低コストかつ万全のサポート体制で導入できる。

» 2024年05月07日 10時00分 公開
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 SCM(サプライチェーンマネジメント)ソフトウェアのユーザーは、誰もが知っている大手企業に限られる。そう思っている人も多いだろう。実際、SCM関連のソフトウェア市場をリードする主要製品は大規模導入が前提で、ライセンス費も高額だ。そもそも大企業でなければ使いにくいという現実がある。

 では、中堅以下の製造業にはSCMソフトウェアは不要なのか。決してそうではない。どんな企業でも製品の需要と供給を巡る課題は必ずある。中堅以下の製造業は、Excel管理による業務運用の属人化や需要予測の精度が上がらないといった問題を抱えがちだ。複数の海外拠点を持つ企業では「各工場の能力を考慮した全体的な需給管理が難しい」あるいは「需要予測の精度が低い」といった課題が顕在化している。

 こうした需要関連の予測や計画業務の課題に直面している中堅製造業を対象とするのが、SaaS型SCMソリューション「PlanNEL(プランネル)」だ。ザイオネックスが2023年1月にローンチしたソリューションで、担当者が属人的に行っていた計画立案業務を最新のデータサイエンス技術などを活用して自動化するサプライチェーン計画プラットフォームだ。

20年に及ぶSCM支援のノウハウを詰め込んだソリューション

 ザイオネックスは韓国のソウル市に本社を構えるグローバル企業だ。大企業向けに「T3SmartSCM」というSCMソリューションを提供しており、サムスンSDI(Samsung SDI)やLG電子(LG Electronics)をはじめ、大手飲料、バイオ、石油化学など幅広いグローバル製造業で20年間実績を積み上げてきた。その中で培ったSCMのベストプラクティスやノウハウがPlanNELにも反映されている。

PlanNELのサービスイメージ。中央の5つのモジュールを提供する PlanNELのサービスイメージ。中央の5つのモジュールを提供する[クリックして拡大] 提供:ザイオネックス

 ただ誤解してほしくないのだが、PlanNELはT3SmartSCMから一部の機能を単に切り出したサブセットではない。ザイオネックス 日本法人 代表取締役の藤原玲子氏は、「SCMソリューションをSaaSで提供するには、セキュリティを含めてアーキテクチャを全面的に見直す必要がありました。PlanNELは国内企業向けにイチから新たに開発されたと言っていいでしょう」と語る。

ザイオネックス 日本法人 代表取締役の藤原玲子氏 ザイオネックス 日本法人 代表取締役の藤原玲子氏

 機能を見直し、本当に必要なものだけに絞り込むことで、PlanNELは低コストを実現した。1モジュール当たり年間350万円から利用可能だ。大企業向けのSCMソリューションは導入費用が億円単位に上ることも珍しくない。それと比べればまさに“桁違い”の価格だ。中堅製造業でも十分導入できる。SaaSのため、オンプレミス型のサービスよりも短期間で導入できる点も魅力だ。

 PlanNELはアウトドアスポーツ用品メーカーやガラスメーカー、化粧品メーカーなど、国内製造業での導入実績を着実に伸ばしている。在庫管理費や外部倉庫の費用を削減した他、納品順守率の改善、計画業務人員の半減、月残業時間ゼロといった効果を出した事例もある。

予測、計画業務を改革する5つのモジュール

 低コストだからといって、PlanNELの機能が他のSCMソリューションに見劣りすることはない。「PlanNELはSCMの世界標準プロセスに基づいて設計されています。大企業向けの製品と“できること”に大きな違いはありません」と藤原氏は強調する。

 PlanNELは次の5つのモジュールを提供している。

 1つ目は需要予測だ。AI(人工知能)エンジンを活用し、過去の販売実績や需要影響因子から将来の需要予測を行う。人の経験や勘に依存せず高精度で需要を予測し、品目が多過ぎて予測に時間がかかるといった課題を解決する。

 ただし、AIの需要予測はあらゆる品目に一律に適用できるわけではない。販売頻度が少ない製品に適用するのは難しい。

 これを踏まえて藤原氏は、「まずは需要傾向や品目の特性に応じて、標準的な需要予測計算をそのまま適用できるケースと、人の“意思入れ”を行って予測すべきケースに分類します」と説明する。ザイオネックスは、顧客が蓄積した販売データを基に製品パターンの特性を分析し、AIによる分析効果が得られる品目に絞って需要予測モジュールを適用する。こうしたサポートも併せて提供することで、「80%超に達する」(藤原氏)需要予測精度が得られるのだ。

 2つ目は販売計画モジュールだ。戦略品目や重点管理品目について、目標予算とのギャップや利益率を数量と金額で評価して将来の販売見込みを集計・調整する。地域や顧客、製品や事業部といった単位で計画値を集計することを想定したボトムアップ計画と、全社の目標予算を地域、販売拠点に配分するトップダウン計画の双方に対応している。

 3つ目は在庫戦略計画モジュールだ。販売実績からのABC分析に基づいてサービスレベルを設定し、発注方式や安全在庫などの在庫基準を適正に自動計算する。過去の販売実績から将来の出荷量を推測し、欠品を起こさず、かつ過剰にならない適正在庫数をシミュレーションする。

 4つ目は補充計画だ。適正な在庫基準を基に供給ネットワークにある複数の在庫拠点における必要な補充数/発注計画を一度に算出する。拠点ごとのPSI(Production、Sales、Inventory)を画面で可視化し、リードタイムや発注単位などの制約を織り込むことも可能だ。

 「発注方法を定期/不定期と定量/不定量の軸で四象限に分類し、それぞれに対応した『目標在庫システム』『発注点システム』『Min/Maxシステム』『Rule Baseシステム』を提供しています。製品特性に合わせて適した方式を選べます」(藤原氏)

 5つ目が需給計画だ。工場ごとの設備能力、資材制約、輸送能力に基づき、複数の工場や流通拠点のキャパシティーを考慮した中長期的な需給計画と工場のボトルネック工程を勘案した大日程の生産計画を作成する。

 これら5つのモジュールを個別に導入することも可能だが、セットで利用するのが基本だ。PlanNELを活用した業務イメージの例について藤原氏は、「需要予測から補充、発注計画まで夜間バッチで自動的に生成します。需要変動が大きい品目や戦略商品には、営業もしくは需給担当者が販売計画に意思入れします。その上で需要計画を基に製品の補充計画、生産の大日程計画作策定、サプライヤーへの発注計画の策定をシステムでサポートします」と説明する。

PlanNEL導入後の業務変革イメージ PlanNEL導入後の業務変革イメージ[クリックして拡大] 提供:ザイオネックス

カスタマーサクセスチームが取り組みに伴走

 中堅以下の企業を主なユーザー層に想定していることもあり、PlanNELは運用面での使い勝手の良さにも配慮している。

 SCMソリューションを活用するためには、受注管理や販売管理、生産管理、在庫管理など、ERPの実行系システムとの連携が必須だ。PlanNELはREST APIを用意しており、外部システムとデータをスムーズにやりとりできる。

 PlanNELは分析結果やシミュレーション結果を可視化する機能も充実している。単にグラフやチャートを表示するだけではない。「SaaS型のソリューションのため、日々プロダクトの開発を行っています。例えば、新機能としてデータが何を意味しているのか、生成AI技術も活用した説明文も提示する開発も進めており、製造業の方が具体的なアクションにつなげていけるように支援をしていきます」(藤原氏)

 SaaSソリューションでありながら、サポートが充実しているのもPlanNELの大きな特徴だ。

 「中堅以下の製造業はそもそも需給計画を独自の創意工夫で行っていることが多いため、システムをどう回せばよいのか分からないというケースもあります。国内にいるザイオネックスのカスタマーサクセスチームのメンバーがしっかり伴走し、データのクレンジングから実行系システムとの連携、経営層や業務現場との意見調整までカバーし、お客さまの取り組みを支えます」(藤原氏)

 コロナ禍を振り返ると、“巣ごもり需要”を受けて家電や情報機器、アウトドア用品などの売り上げが急拡大した。だが、これらの製品を作るために必要な部品や部材は海外からの輸入に頼っているものも多く、グローバルで物流網の寸断が生じると調達リードタイムが大幅に伸びるというリスクもある。

 各メーカーは前倒しで発注して在庫を確保することで何とかしのいできたが、コロナ禍の収束とともに巣ごもり需要が去った現在、部品や部材の過剰在庫を大量に抱えたままのメーカーも多い。ザイオネックスにもこうした悩みを持つ中堅製造業からの相談が寄せられている。

 将来の需要や供給の変化を読み解くことが難しいVUCAの時代にあって、目先のことしか見ないその場しのぎで属人的な対応を続けていたのでは早晩行き詰まってしまう。生産年齢人口の減少を受けて、慢性的な人手不足も深刻化している。

 SCMは製造業にとって生命線ともいえるほど重要だ。中堅製造業も長期的な視野に基づいてSCMの抜本的な業務改革やデジタル化を決断すべきだ。PlanNELを導入することで、ぜひ需要予測から発注計画に至るSCMのDXを実現してほしい。

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提供:ザイオネックス株式会社
アイティメディア営業企画/制作:MONOist 編集部/掲載内容有効期限:2024年6月6日

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