AWS導入の不安を減らす“セカンドオピニオン” 新時代を迎えた製造業の頼もしい味方CASE時代のAWS導入

CASE時代を迎え、自動車業界でもAWSをはじめとするクラウドの導入ニーズが高まっている。だが、メーカー自身にも懇意のシステムインテグレーション(以下、SI)ベンダーにもAWS導入の知識が十分にあるとは限らない。そこで自動車業界のクラウド導入のベストプラクティスを豊富に持つシーイーシーが頼りになる。

» 2024年02月13日 10時00分 公開
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 多くの自動車関連企業が総力を挙げて取り組むCASE(コネクティッド、自動運転、シェアリング&サービス、電動化)。100年に一度とも称される大変革の時代だ。特にコネクティッド領域では企業間のデータ共有や活用が重要であるため、基盤となるクラウド構築の重要性が高まっている。

 そうしたクラウドサービスの代表格として認知されているのがAmazon Web Services(AWS)だ。しかし、OEMやTier1の企業ならばともかく、Tier2以下では企業内にAWSシステムを構築するノウハウが十分に蓄積されているとは言い難い。

 システムには自社やサプライチェーンでつながる企業の工場の操業を止めないために、耐障害性や可用性、セキュリティなどを担保する仕組みが必須だ。これらをAWSでも実現するには、求められる稼働率とコストのバランスなどを勘案して、自社の身の丈に合った最適な方法を選択しなければならない。

 可用性の観点では、AWSで稼働させるインスタンス(仮想サーバ)を冗長化すればよいのか、それともアベイラビリティーゾーンレベルでの冗長化や複数リージョンをまたいだ冗長化が必要なのかを判断する必要がある。リソースの利用状況や障害発生の監視の仕組みも大事だ。

 どのようなシステムをどの程度のコストをかけて整備すべきなのか。自社には正確に判断できる知見や経験がない。付き合いのあるSI(システムインテグレーション)ベンダーの提案をうのみにしてよいのかどうかも分からない。

 そんな企業の悩みに応えるのがシーイーシーだ。同社が展開する「AWSアセスメントサービス」は、普段懇意にしているSIベンダーとは異なる視点でアドバイスする、AWS導入の“セカンドオピニオン”を提供するサービスといえる。

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頼れる相談相手となるAWSアセスメントサービス

 シーイーシーは長年にわたり自動車業界など、製造業のパートナーとして、さまざまなITサービスを提供しているSIベンダーだ。コネクティッドカーのデータ収集や分析基盤の構築、モビリティサービスの開発や運用支援、自動車部品メーカーのクラウド移行支援、車載ソフトウェアのテスト支援サービスなど、多くのプロジェクトで実績を重ねてきた。

 その経験から生まれたのがAWSアセスメントサービスだ。シーイーシー デジタルインダストリー事業本部 コネクティッドサービス事業部 第一サービス部 部長の田辺直之氏は、「OEMをはじめとする多数の自動車関連企業のクラウド設計や活用支援に長年携わって培ってきたノウハウやベストプラクティスを体系化したものです」と説明する。

デジタルインダストリー事業本部 コネクティッドサービス事業部 第一サービス部 部長の田辺直之氏 デジタルインダストリー事業本部 コネクティッドサービス事業部 第一サービス部 部長の田辺直之氏

 政府も、各府省がITシステムの導入をする際にまずはクラウドサービスの検討から始めるべきだとする「クラウド・バイ・デフォルト原則」を打ち出している。官民を問わずクラウド活用はいまや“当たり前”なのだ。

 だが製造業の業務を足元から支えているシステムは、その多くがオンプレミスに残っているのが現実だ。中でも生産管理システムやMES(製造実行システム)、SCADA(監視制御システム)といった生産の核となるシステムのクラウド化は難しい。「工場を絶対に止めたくないという意識が強く働いて、二の足を踏むケースも珍しくありません」と田辺氏は言う。結果、社内にも懇意のSIベンダーにもAWSをベースとしたクラウド開発を熟知した人材がおらず、誰も正しく判断できない状況に陥っている。

 だが前述のように、コネクティッド領域を対象とした新サービスやアプリケーション展開、体制づくりに向けてクラウド活用は“待ったなし”だ。そういった製造業にとって、頼れる相談相手となるのがシーイーシーの「AWSアセスメントサービス」なのだ。

客観的指標で効果やリスクを適切に評価

 AWSアセスメントサービスでは、AWSに移行または新規構築する対象システムを「効果」と「難易度/リスク」の2軸で評価し、過去実績とノウハウに基づいて調査や分析を実施して移行方式や計画策定を提案する。

 もちろん、シーイーシーの経験や主観のみに基づいてアセスメントするわけではない。IPA(情報処理推進機構)の「非機能要件グレード」やAWSの「AWS Well-Architected」も基準として用いる。

 非機能要求グレードは、複雑化するITシステムの非機能要求について、ユーザーとベンダー間の認識の行き違いや互いの意図とは異なる理解を防止することを目的に作られたものだ。非機能要求項目を網羅的にリストアップして分類し、それぞれの要求レベルを段階的に示している。AWS Well-Architectedは高い安全性や性能、障害耐性、効率性を備えたクラウドインフラの構築のため、「優れた運用効率」「セキュリティ」「信頼性」「パフォーマンス効率」「コストの最適化」「持続可能性」の観点でアーキテクチャを評価してスケーラブルな設計を導くアプローチを提供する。

 「非機能要件グレードやAWS Well-Architectedの考え方に沿うことで、アセスメント結果の客観性を担保しています。AWSアセスメントサービスに基づいて実装したシステムであれば、サプライチェーンでつながる顧客や取引先からも信頼されます」(田辺氏)

 提案だけでは終わらない。「AWSアドバンストコンサルティングパートナー」であるシーイーシーは豊富なサービスメニューを提供可能だ。田辺氏は「ベストプラクティスと現状とのギャップ分析から要件定義、業務継続性を考慮したAWSの環境構築、移行、運用、セキュリティ対策まで、全てのプロセスに対応可能です」と強調する。

不必要な障害対策を減らしてスリム化

 どのような企業がAWSアセスメントサービスを利用しているのだろうか。シーイーシー デジタルインダストリー事業本部 コネクティッドサービス事業部 第一サービス部 AWSソリューションアーキテクトプロフェッショナルの廣田あかね氏は、「AWSを基盤としたシステム移行や新規構築に当たって、『将来まで見据えた見取り図(グランドデザイン)の完成度を高めたい』『既存のSIベンダーの提案がオーバースペックに感じられるのでコスト面で本当に問題がないかどうかを確かめたい』『AWSのユーザー企業が陥りやすい課題をあらかじめ知っておきたい』といった相談を頂くケースが多くあります」と語る。

AWSに関する相談と対応事例[クリックして拡大] 提供:シーイーシー
デジタルインダストリー事業本部 コネクティッドサービス事業部 第一サービス部 AWSソリューションアーキテクトプロフェッショナルの廣田あかね氏 デジタルインダストリー事業本部 コネクティッドサービス事業部 第一サービス部 AWSソリューションアーキテクトプロフェッショナルの廣田あかね氏

 廣田氏はある部品メーカーの事例を紹介した。製造から販売まで包括した全社業務のデジタル化に向けてクラウド活用を考えたのだが、既存のSIベンダーに提案されたクラウド基盤の構築にあまりにも巨額のコストがかかることに大きなショックを受けた。そこで「自分たちの企業規模や業務と照らし合わせた上で、この提案内容は機能要件に対して耐障害性、セキュリティ、コストのバランスが適正かどうかを検証してほしい」と、シーイーシーに依頼が寄せられた。

 こうしてAWSアセスメントサービスを実施した結果、明らかに過剰なリソース利用が発見された。SIベンダーの提案は、AWSのマルチリージョンで可用性を担保するとともに、全てのインスタンスを二重化することを想定していた。だが部品メーカーの業務内容を考慮すると、そこまでの厳重な障害対策は不要と思われた。

 そこで廣田氏は、「マルチリージョンは利用せず、サービスごとの重要度や優先度を考慮してインスタンスやストレージの運用形態を見直しました。併せてAWS CloudFormationを導入して新たなサーバ構築やリソース増減のオペレーションを自動化することで、ランニングコストも削減できるとアドバイスいたしました」と言う。これによってクラウド化のコストを当初想定比で約40%削減できることが分かった。アセスメントを通じて、この部品メーカーはクラウド活用に向けて歩み始めることができた。

AWSアセスメントサービスの概要[クリックして拡大] 提供:シーイーシー

アセスメント後の取り組みにも一貫して伴走

 先の田辺氏の言葉にもあったように、シーイーシーはアセスメント後の顧客の取り組みにもしっかりと伴走する体制を整えている。AWS総合支援サービス for Mobility IoTは「AWSアセスメントサービス」に加えて、アセスメントを基に費用対効果を踏まえた要件定義やシステム構築などを行う「AWSアーキテクチャー設計支援サービス」、車両データの分析や活用方法を提案する「モビリティサービス開発支援サービス」、車載機などのIoT(モノのインターネット)データを収集、蓄積、分析するクラウド基盤を提供する「AWSビッグデータ基盤構築サービス」の4つを用意している。

 さらにその先を見据えて移動そのものに価値を生み出す社会の実現を支援する「スマートモビリティサービス」や、高度化する運転支援システムの効率性と安全性の向上を実現する「車載ソフトウェア開発支援サービス」といったメニューも用意している。

 田辺氏は「コネクティッドサービス事業部では約300人のエンジニアがシステム開発や保守運用に従事しています。廣田を筆頭にAWSの認定資格取得者が多く在籍しており、お客さまのクラウド活用を全面的に支援できます」と強調する。CASE時代に向けたDX(デジタルトランスフォーメーション)に踏み出すのならば、ぜひシーイーシーによる“セカンドオピニオン”を受けてみることをお勧めする。

シーイーシーはAWSのデータ活用をしっかりサポートする頼れるパートナーだ

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アイティメディア営業企画/制作:MONOist 編集部/掲載内容有効期限:2024年3月7日