今こそ設計とエンジニアリングにクラウドを採用すべき理由とはFusion 360

モノづくりを取り巻く環境が劇的に変化する今、製品開発プロセスに変革をもたらすとともに、イノベーション創出を促し、未来へ向けた成長につなげられる設計開発環境が求められている。本稿では、製品開発と製造の未来に向けたプラットフォーム「Fusion 360」がもたらす可能性について、ユーザーの声を交えながら詳しく紹介する。

» 2021年01月28日 10時00分 公開
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設計とエンジニアリングにおける課題を克服

 今、市場の推移、他社との競合、サプライチェーンの変動が、かつてなく加速しています。

 しかし同時に、成長のチャンスも至る所にあります。

  • スマート製品などの新しいトレンドに対応する機会
  • 効率性の向上とコスト削減の推進
  • サプライチェーンにおける柔軟性と俊敏性の確保

 一般的に、設計者の製品開発プロセスにおける作業時間の30%は、適切なファイルバージョンの追跡(最新版の検索および確認)など、面倒な単純作業に浪費されています。そしてこうした雑然とした複雑な作業が、変更への迅速な対応力という、市場で勝ち抜くために必要な能力の妨げになっています。これからの時代には、新しい手法が必要です。例えば、研究開発部門や小規模な企業に所属する設計者やエンジニアは、一人でさまざまな役割をこなす必要があります。つまり、こうした方々は、非常に多くの設計ツールやエンジニアリングツールを使用することになります。

 Fusion 360は、そうした現場の課題に変革をもたらします。Fusion 360でアイデアを検討し、チームメンバーで共同作業を行い、新しいものを創り出す。これにより、市場のニーズに対応するための俊敏性が高まります。また、繰り返し行っていた単純作業にかかる時間が短縮し、イノベーションにフォーカスする時間ができることで、ビジネスが加速し、未来に向けて成長していくことが可能になります。

統合プラットフォームであるFusion 360は、製品開発および製造のエコシステム全体にわたるデータが、クラウドベースの1つのモデルに集約されています 図1 統合プラットフォームであるFusion 360は、製品開発および製造のエコシステム全体にわたるデータが、クラウドベースの1つのモデルに集約されています ※出典:オートデスク

デジタルトランスフォーメーション(DX)の推進

 世界的なパンデミックにより、デジタルトランスフォーメーション(DX)が加速しています。すでに価値を実現している数々の最先端テクノロジーに加えて、デジタルトランスフォーメーションが今や必要不可欠となったのです。設計者とエンジニアには、これまで以上に容易に連携できる環境が必要となりました。サプライチェーンにおける企業間、企業内のチーム間、そしてチーム内で、それぞれ連携して作業できる環境です。Fusion 360は、コラボレーションを容易にするクラウドベースのプラットフォームです。プロジェクトチームのメンバーは、Fusion 360を通じてどこからでもデータにアクセスし、共同作業できます。事業やサプライチェーンの半数がリモート環境で作業を行っている現状において、その価値は非常に高まっています。

 GoWestyは、米国カリフォルニアに拠点を置くフォルクスワーゲンのアフターサービスサプライヤーです。設計開発チームは毎年、数百種類に上る新製品を開発しています。GoWestyの機械エンジニアであるOren Klein氏は、「クラウド上で何十種類ものプロジェクトを別々に進めることができ、ファイルの整理を心配する必要もないのはとても便利です」とコメントしています。

 Fusion 360があれば、設計と製造のプロセスを、1つの製品開発プラットフォームに統合できます。ファイル形式を変換するために複数のソリューションを使用する必要はありません。設計から製造までの製品開発プロセス全体を、1つのプラットフォームでそのまま進めることができます。もちろん、複数プラットフォーム間の互換性が必要な場合には、Fusion 360でデータを変換することも可能です。会社やサプライチェーンで使用されているさまざまなツールやソリューションを使用しながら、シームレスに作業できます。

Fusion 360では、設計者や機械エンジニアなどさまざまな部門間でデータを共有し、使用できます 図2 Fusion 360では、設計者や機械エンジニアなどさまざまな部門間でデータを共有し、使用できます ※出典:オートデスク

 オランダに拠点を置くSomni Solutionsも、Fusion 360ユーザーです。新しいジェノバ・サンジョルジョ橋の建設における短いスケジュールに対応するためには、クラウド上で作業するのが最速の方法だったと話します。

 「他のモデリングソフトウェアの欠点は、クラウドへの統合に非常に時間がかかることでした。また、業務用ライセンスもかなり高額でした。Fusion 360は、そういったソフトウェアとは全く違いました。価格ははるかに手頃な上、必要に応じて簡単にアカウントの追加や削除を行えます。さらに、クラウドシミュレーションを含む完全なパッケージを、思いのままに利用できます」(Somni Solutions 最高執行責任者/Rik Knoppers氏)

意思決定をインテリジェントに強化

 スピーディーな製品開発が求められる現代社会で、賢明な意思決定を行うためには、設計と製造のプロセスを連携する必要があります。そうした中でクラウドは、ファイル管理の観点でも役に立ちますが、価値はそれだけではありません。Fusion 360のジェネレーティブデザインを使用すると、いくつもの設計案をコンピューターで生成し、それを設計者が検討して、最適なソリューションをすばやく導き出すことができます。ジェネレーティブデザインは、クラウドコンピューティングの人工知能(AI)を活用したテクノロジーです。ジェネレーティブデザインを使用すれば、従来の方法で1つの設計を作成するよりも短時間で、複数の設計案を検討できるため、最終的により優れた成果と製品を生み出すことができます。

 ジェネレーティブデザインのプロセスは、従来のプロセスとは完全に異なります。ジェネレーティブデザインでは、まず設計者が製品の機能要件や製造プロセスの制約条件を設定します。するとクラウドコンピューティングにより、機能上の性能や、製造可能性、製造コストについて事前検証された設計案が生成されます。このプロセスでは、何度もやり直しながら設計作業を進める必要がありません。製品完成までの作業時間を大幅に短縮し、コストを削減できるばかりでなく、幅広い可能性から革新的なソリューションを導き出すことができます。

 「ジェネレーティブデザインのおかげで、複雑な課題にも対処可能になりました。さまざまな解析を実施して設計を完成させるよりも、ずっと短時間で設計を完成できます。得られるアイデアは何倍にも増え、数十から数百もの設計案の反復をスピーディーに行い、普通なら思いつかないような設計を導き出すことができます。一人の設計者やエンジニアが従来の方法で作業すれば、同じ時間内に2、3種類の一般的な設計案と評価を完了させるのがやっとでしょう。私たちにとって、新たな可能性が広がりました」(Hyundai Motor Group バイスプレジデント/John Suh氏)

 ジェネレーティブデザインを使用すれば、製品の設計・製造の全プロセスの要件や、デザイン、クリエイティブ性を考慮した上で、どの設計案が最適かを評価することにフォーカスできます。そして、高性能で費用対効果が高く、持続可能な設計をスピーディーに実現できます。人間一人の力でこれを実現するのは、到底不可能です。

Fusion 360のジェネレーティブデザインは、クラウドおよび機械学習のパワーで、設計から製造までのプロセスを加速させます 図3 Fusion 360のジェネレーティブデザインは、クラウドおよび機械学習のパワーで、設計から製造までのプロセスを加速させます ※出典:オートデスク

製品開発における課題の解決

 Fusion 360は、柔軟性が高く直観的なプラットフォームです。チームの規模、使用方法、ワークフローに合わせて構成できます。エンタープライズグレードの機能やサービスにアクセスでき、料金は使用分のみとなります。

 製品開発から製造までのエコシステム全体を、クラウドベースの一元モデルに統合するプラットフォームにより、人同士、異なる業務間、およびマシン間の摩擦を解消してシームレスにコラボレーションし、反復作業よりもイノベーションに注力することが可能になります。

 Fusion 360は、製品開発と製造の未来に向けたプラットフォームです。さまざまな分野を統合してイノベーションを促進し、日々の単純作業を自動化するツールを提供します。サプライチェーンをつなげて俊敏性を高め、最先端テクノロジーで製造プロセスに新たな可能性をもたらします。

 Fusion 360がもたらす新たな可能性の詳細は、こちらをご覧ください。  https://www.autodesk.co.jp/fusion-360-overview

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提供:オートデスク株式会社
アイティメディア営業企画/制作:MONOist 編集部/掲載内容有効期限:2021年2月27日