2019年の技術トレンドを語るならCESを見よ、要点を押さえるために必要なものCES2019

最新テクノロジーの祭典であるCES。2019年の技術トレンドを捉えるのにCESほど最適な展示会は存在しない。しかし、CES会場は広く、膨大な技術群が出展される中で実際に見て回れる展示には限りがある。そんなCES出張者を支援するために、JTBではCES会場に入る前に見どころや訪問すべきブースを紹介する2つのセミナーを用意する。

» 2018年10月22日 10時00分 公開
[PR/MONOist]
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 毎年1月に米国ネバダ州ラスベガスで開催される「CES」は、先進テクノロジーのお披露目の場として年々重みを増している。従来は「家電見本市」としての役割で隆盛を誇ったが、CESがかつてのような家電見本市ではなくなったことは、実際に足を運んだことがある人も、そうでない人もよく知っていることだろう。一時期の“モーターショー化”も落ち着いたという意見もある。

 例えば、2018年の基調講演にはA&E Networks、YouTubeなどストリーミングやコンテンツ業界の企業が登場した。2019年はアドバンストマイクロデバイセズ(AMD)のトップが登壇し、次世代コンピューティングやビジュアライゼーション技術について基調講演を行う。こうした情報だけを見ても多様な顔ぶれで、CESの主役は何かを一言で答えるのは難しくなりつつある。

家電だけの展示会でなくなり、「Consumer Electronics Show」という名称も使われなくなった。

 2019年のCESでは、展示される製品のカテゴリーは3Dプリンタや人工知能(AI)、自動車技術やロボティクス、教育、ヘルスケア、スマートシティー、公共政策など24種類にわたり、出展社数は4500社に上る。扱う分野の幅広さを見ると、無関係な業種はないといえるほどだ。また、展示面積は約25万m2で2018年に過去最大を更新した。東京ドーム5個分以上の広さである。

限られた滞在日数、広い会場……効率よく見て回るには

 このように巨大で広範な範囲の製品が展示されるCESに訪れる場合には、効率よく、無駄なく展示をチェックしたいと思うのが当たり前だろう。展示エリアは大まかな業種ごとに分けられているが、複数の製品カテゴリーを見て回ることを考えると、事前に予習して綿密に計画を立てる必要がある。日本で展示会を見て回る感覚で行くと、絶対に後悔する。

 しかし、膨大な数の出展社から見どころを把握し、押さえるべき企業を整理するのは簡単ではない。さらに、有望なスタートアップを探し出し、接触することは、それ以上に時間のかかる作業になるだろう。

第5世代移動通信(5G)はさまざまな業界が絡む大きな見どころの1つ(左)。トヨタ自動車が発表したモビリティのサービス化に向けた取り組みも注目を集めた(右)

 こうした方々に向けて、旅行会社大手のJTBはCES会場に行く前に見どころや訪問すべきブースを知ることができるセミナーを2つ用意している。JTBでラスベガスに行くツアーを申し込まなくても、現地でセミナーだけ参加することが可能だ。

映像新聞の杉沼浩司氏

 1つ目はCESの見どころが分かるセミナーだ。セミナーに登壇するのは、映像新聞の論説委員で、日本大学 生産工学部 講師の杉沼浩司氏だ。CESだけでなく、国際情報通信技術見本市の「CeBIT」や、“モバイルの祭典”として知られる「Mobile World Congress(MWC)」も取材し、国内外の最新情報を持つ専門家だ。杉沼氏は基調講演の情報や豊富な知見を基に、AIやIoT、自動運転など広範囲なトピックスで2019年のCESのポイントを解説する。翌日以降のCES訪問に大いに役立つだろう。

 2つ目のセミナーはスタートアップを集中的に取り上げるものだ。米国シリコンバレーで大手企業とスタートアップのマッチングを支援しているENOTECH consultingのCEOである海部美和氏と、Blueshift Globalの渡辺千賀氏が、CESに出展する1200社以上の中から注目の60社をピックアップして紹介する。60社は、ロボティクスやドローン、モビリティ、AI、デジタルヘルスといった分野から、日系企業との相性がよく、投資家の目線で興味深い取り組みを行う企業が選ばれる。

 さらに、スタートアップの探し方や見極め方、よい付き合いを築くコツ、スタートアップから見たCESの見どころについてもセミナーで聞くことができる。スタートアップの育成には日本だけでなくフランスやイスラエルなどが国を挙げて取り組んでおり、ユニークな企業が日々生まれ育っている。そうした中、日本国内の展示会でもスタートアップとマッチングするチャンスはあるが、出展規模ではCESに敵わないだろう。

 有望な技術を持つスタートアップをいち早く見つけて、新規事業につなげたい企業は多い。スタートアップと出会う目的でCESを訪れるのであれば、十二分に予習した上で臨みたい。

CES初心者も安心

 JTBでは、フライトとホテルをセットで確保できるツアーももちろん用意されている。ツアーにはさまざまなコースがあり、CESに慣れて単独で見て回ることができる人から、どのように見ていいか分からない初心者まで、広く対応する。

カノラマジャパンの宮尾健氏

 CESに不慣れな人に向けては、自動車関連のコンサルタント会社であるカノラマジャパン 代表取締役の宮尾健氏や、映像新聞社の専門記者が案内するブースツアーが設定されている。Samsungなどに代表されるテクノロジー企業、自動車関連、ヘルスケアやウェアラブル、ドローンやロボティクスなど、興味関心のある分野を選んで、出展エリアを見て回ることができる。行き先は、宮尾氏や映像新聞社が事前に出展内容を確認したえりすぐりのブースだ。英語に自信がない人にもおすすめだ。

 実は、CESにはメディアしか参加できないイベントもある。一般公開日の直前2日間で、立て続けにプレスカンファレンスが行われる。2018年はトヨタ自動車や大手サプライヤーであるRobert Bosch(ボッシュ)、NVIDIA、Qualcommなどさまざまな企業のトップが登壇し、協業や製品に関する新しい取り組みが発表された。CESツアーの参加者は、メディアだけがいち早く入手できる情報をまとめた速報レポートも手に入る。映像新聞社が20ページ近いボリュームで執筆する充実のレポートで、帰国後の報告書作成にも役立つだろう。

 CESに行ってどれだけ収穫があるかは、事前の情報収集と準備がモノを言う。「もっと見たかった」「面白そうなものを見つけたのに時間がない」なんて悔いが残ることも十二分にあり得る。プロの手も借りながら、実り多いラスベガス出張にしていただきたい。

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提供:株式会社JTB
アイティメディア営業企画/制作:MONOist 編集部/掲載内容有効期限:2018年11月21日