エンジニアの確保が難しくなっている。自社で求人をしても望む人材が来ない、入社しても仕事内容や社風が合わずに辞めてしまうなど、採用担当者は頭が痛いことだろう。ニッパツ・メックは、この課題をフォーラムエンジニアリングの技術者派遣によって解決している。
ニッパツ・メックは、その売り上げの85%をマリン分野が占める。特に、船外機(ボートの後ろに取り付ける推進機構)を制御する、リモコンボックスを主力製品とし、国内外の船外機メーカーにOEM供給している。社員数約170名の会社ながら、船外機用リモコンボックスでは世界シェア約70%を誇り、その他にも、水上オートバイのステアリングやシフト&トリム機構などを手掛けている。
ニッパツ・メックは、2〜3人のチームで1つの開発プロジェクトを回すというスタイルで、製品を全般的に設計できる人を必要としている。しかも製品は、常に人が手を触れ操作する部分。技術力はもちろんだが、机上での設計だけでなく、乗り物が好きで、自分でも操作感の善し悪しを感じられる人、かつ、客先や取引業者との打ち合わせなどもあるため、清潔感があり、人と接することに抵抗感のない人。これがニッパツ・メックの求めるエンジニアだ。
ニッパツ・メック 技術部の保科芳一部長はフォーラムエンジニアリングについて、「どこの派遣会社よりも提案件数が多く、レスポンスが早いので助かっている」という。フォーラムエンジニアリングは、派遣先取引先企業との日常的なコミュニケーションを大切にしている。各企業が必要とするエンジニア像を理解しているので、多くの提案ができ、依頼にも迅速に対応できるというわけだ。
技術部に勤務している中山雅英さんがニッパツ・メックでの勤務をスタートしたのは、2013年。突発的に発生したプロジェクトがきっかけだった。中山さんはゲーム会社に16年間勤務し、ゲームセンターに置かれるゲーム機の機械設計に携わってきたベテランの設計技術者だ。フォーラムエンジニアリングに転職後、ニッパツ・メックは6社目の就業先となる。
中山さんは、定収入が約束される正社員での転職先を探していたため、当初は派遣会社を希望していたわけではない。転職活動と並行して3D CADの勉強をしていたところ、フォーラムエンジニアリングから、「2D CADのスキルを生かしながら、3D CADも学べる派遣先がある」とオファーを受けたことがきっかけとなった。フォーラムエンジニアリングは技術者を、正社員として雇用した上で取引先各社に派遣しているので、中山さんの希望とも合致したのだ。中山さんは「各企業によって量産方法も異なるので、それに合わせた設計、部品構成を考える。いろいろな経験を積むことができる」という。
以前の派遣先では、取扱説明書に使用する画像をCADで作るという、設計以外の仕事も経験した。現在は、水上オートバイの後進、停止などの動きを制御する機構の設計に従事し、マリン関連製品ならではの「錆び対策」という新たな経験をしている最中だ。「自分の仕事の範囲を決めてしまうのではなく、派遣先で望まれたことに柔軟に応えていきたい」と中山さん。スキルを生かしながら、エンジニアとしての幅をさらに広げることができる。
技術と信頼性が生命線であるニッパツ・メック。しかし、エンジニアの確保が難しいのは、同社も例外ではない。「マリン業界では有名でも、一般的に広く知られた企業ではなく、訴求力があるとは言い難い。また大きな会社ではないので、自社での新卒採用に苦慮している」(保科部長)。このような背景もあり、ニッパツ・メックでは、中山さんのような即戦力以外に、新卒の派遣エンジニアも採用している。フォーラムエンジニアリングの技術者派遣は、本人と両社が合意すれば、派遣先に移籍することもできる。「当社ではプロパーも派遣も区別なく仕事をしてもらうし、教育もしている。フォーラムエンジニアリングの人材は、あいさつや受け答えなど、基本が良くできていて、社内にもいい影響を与えている」と、社会人としても評価。派遣期間中に、業務とのマッチングを見た上で、将来的な移籍の可能性も視野に入れている。
技術部に勤務する木内翼さんは、今年3月に大学を卒業したフォーラムエンジニアリングの新入社員。材料工学を専攻し、特に金属材料が得意という木内さんは、いろいろなことに広く対応できる「機械屋」を目指して、フォーラムエンジニアリングに入社した。「福利厚生がしっかりしていて将来的にも安心。知識や技術に不安があれば、研修やフォローもしてもらえるのでありがたい」という。
入社後すぐにニッパツ・メックに派遣され、現在は部品などの設計の仕事と並行して、製造工場や営業、資材が必要とする図面や書類を、間違いなく配布するといった仕事もこなしている。「製品全体を見渡せるような設計の仕事をしてみたい」と言いつつ、現在の仕事についても「いろいろな先輩が書いた図面を目にすることができるし、仕事全体の流れを理解できる。さまざまな経験をして、エンジニアとしての力を付けたい」と、目標とする機械屋の姿を目指す。
フォーラムエンジニアリングには、エンジニアをバックアップする体制があるため、中山さん、木内さんのように、安心してエンジニアとしての業務に専念することができる。企業にとっても、求めるエンジニアがパフォーマンスを発揮してくれることが、最も望ましい。フォーラムエンジニアリングは、企業、エンジニア双方の「必要」に応えてくれる、心強いパートナーといえるだろう。
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提供:株式会社フォーラムエンジニアリング
アイティメディア営業企画/制作:MONOist 編集部/掲載内容有効期限:2015年9月30日