ルネサス エレクトロニクスは2014年8月6日、2015年3月期第1四半期(4〜6月)業績を発表した。堅調な需要が続いた自動車向けや汎用品の売り上げ増が貢献し売上高、営業利益ともに増え、前期比、前年同期比いずれも増収増益となった。
ルネサス エレクトロニクス(以下、ルネサス)は2014年8月6日、2015年3月期第1四半期(4〜6月)業績を発表した。堅調な需要が続いた自動車向けや汎用品の売り上げ増が貢献し売上高、営業利益ともに増え、前期比、前年同期比いずれも増収増益となった。
同社の2015年3月期第1四半期売上高は、2093億円で前年同期比102億円の増収。営業利益は270億円で前年同期比172億円増と大きく伸ばした。営業損益の黒字計上は6四半期連続。ルネサスでは、「これまで実行してきた構造改革の効果が表れ始めているものの、(工場の統廃合や製品生産打ち切りに伴う)作りだめによる損益押し上げ要因もあり、実力での黒字基調の定着にはもう一段の構造改革が不可欠であると考えている」としている。
四半期純利益は、212億円で前年同期比252億円増で黒字化を達成した。
第2四半期の業績予想は、売上高2037億円で、前年同期比6.5%減の減収を見込む。半導体売上高に関しては、1968億円の前年同期比5.3%減を見込むが、2014年内にシナプティクスへの譲渡が決まっているルネサスエスピードライバ(RSP)相当分を除くと前年同期比6.9%減と減収幅は広がる見通しだ。
営業利益については190億円と、前期比減収となるが、前年同期比では74.3%増の大幅増収となる見込み。なお、営業利益予想のうち、RSP相当分は「15%強」としている。
第2四半期の半導体事業についてルネサスは、「自動車向けは堅調維持で横ばいも、汎用品が前四半期比5%未満減の減収を見込んでいる。その内訳としては、自動車向けは車載制御、車載情報ともに横ばいとなる見込み。一方、汎用品は、中小型ドライバICが需要増となるも、汎用品は前四半期比減となり、OA・ICT向けは前四半期比横ばい、産業・家電向けは前四半期比減となる見込み」としている。
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