頭の中にあるアイデアを、設計に落とし込む際に重要となる「構想設計」。「PTC® Creo®」であればイメージを具現化する構想設計が容易に行えるだけでなく、詳細設計との連携も可能だ。その最新版「PTC Creo 3.0」では、さまざまな機能強化とともに使い勝手が大幅に向上しているため、初めて触る方や初心者にも最適だ。
モデリングデータの共有コミュニティーサイト「3Dモデラボ」で、「夏」をテーマにした3次元モデリングコンテストが始まった。普段、設計業務になじみのある人も、そうでない人も、この機会にご自身のアイデアを投稿してみてはどうだろうか。
その際、自分のイメージを「どのようなレイアウトで」「どのような部品で」具現化するのか――。頭に浮かんだアイデアを、実際の設計に落とし込む際にポイントとなるのが、「構想設計」と呼ばれる行程だ。
構想設計とは何か。簡単に言うと、設計当初に行うアイデア出しや検討作業のことである。この段階で、コストや品質のほとんどが決まってしまうというほど、全行程の中で一番大切といわれている。この時点では、さまざまなアイデアを出し、それを何度も検討していくため、多種多様な変更に対し、柔軟な対応が求められる。従来の3次元CADは、ある程度形状の決まったものに適しており、構想設計を苦手としてきた。
しかし、「PTC Creo」であれば、アイデアを素早く形にして、検討を繰り返すという構想設計における一連の作業が容易に行える。しかも、構想設計と詳細設計のデータを連携させる機能も充実しているのだ。
最新バージョンの「PTC Creo 3.0」(以下、Creo 3.0)では、“アイデアを直感的に形にできる機能”や、“初心者を支援するための機能”が数多く盛り込まれている。普段から、PTC Creoを使用している人にとっても、初めて触る人にとっても、より使いやすいものとなった。
特に、直感的なモデリングに役立つのが「PTC Creo Parametric」のFreeStyle機能だ。パラメトリックなCADはある程度正確な形状、つまり、設計するモデルの数値が分かっていないとモデリングできない。だが、FreeStyle機能では、マウスでつかんで引っ張るといった直感的な操作でモデリングが可能だ。自由曲面を非常に得意としており、上級者だと靴の細かなシワまで作り込むことができるという。なお、下記の動画1で制作しているプラスチックボトルのモデリングデータは「3Dモデラボ」からダウンロードできる。
また、Creo 3.0では、パラメトリック形状とFreeStyle形状を連携させる機能が強化されている。パラメトリックな形状に、自由に作った形状を接続して、元のパラメトリック形状を変更すると、FreeStyle形状も一緒に更新してくれる。
Creo 3.0は「Empowering Innovation」のメッセージのもと、大きく4つの構想設計機能が強化されている。2次元構想設計では「PTC Creo Layout」による3次元情報との連携、3次元構想設計では「PTC Creo Parametric」によるダイレクト設計機能の強化、意匠・構想設計分野では「PTC Creo Elements/Direct」のダイレクトモデリングによる3次元構想設計の実現、そして、工学技術計算を行う「PTC Mathcad」による3次元情報との連携である。
Creo 3.0の最大の特徴は、パラメトリックとダイレクトを完全に統合している点だ。従来、パラメトリックで作ったモデルをダイレクトで加工すると、今まで設定していた設計要件や数値情報が消えてしまっていたが、Creo 3.0ではそれらを保存できるようになった。こうした連携機能の強化によって、ユーザーは、場面や好みに応じて使いやすい方を選択することも可能となる。
さらに、Creo 3.0では、他のCADデータの閲覧やインポート、編集が可能な機能「Unite Technology」が追加された。この機能により、これまで他のCADを使用してきたユーザーが、新たにPTC Creoに触れる機会が増えることが考えられる。そのため、今回、ヘルプ機能が大幅に強化されている。
通常、操作で分からないことがあった場合、作業を一時中断し、ヘルプを立ち上げて該当項目を探したり、検索したりするが、Creo 3.0では「Learning Connector」をあらかじめ立ち上げておくだけで、適宜必要な解説を提示してくれる。例えば、押し出しなどのフィーチャー作成など複雑な作業をしている際に、選んだコマンドと連動してナレーションや動画で手順を解説してくれるのだ。PTC Creoを初めて触る人やこれから3次元CADを学ぶ人にとってうってつけの機能といえるだろう。
Creo 3.0の使い勝手の良さは、実際にユーザーからも高く評価されている。ある企業では、事前トレーニングを3日間実施したところ、受講者の多くがほぼ全ての機能を使いこなせるようになったという。また、一般的に設計者は使い慣れたツールのバージョンアップを嫌うが、「Creo 3.0はすぐに導入したい」という声が多く上がっているそうだ。
さて、冒頭で紹介したモデリングコンテストでは、ただモデリングするだけではなく、出力した際のバランス(重心)の配慮などもぜひこだわってほしいポイントだ。コンテストの審査員でもあるPTCジャパン CAD事業部 営業技術部 テクニカルディレクター 芸林盾氏は、「デザイン上、バランスが重要になるものの場合は、重心を見ながら形状を作っていく必要がある。PTC Creoであれば、重心の位置を簡単に表示できる機能があるのでぜひ活用してほしい」と、コンテスト参加者へアドバイスを送る。
なお、無料で30日間利用できる最新の「PTC Creo Parametric 3.0 試供版」が公開されている他、強力なダイレクト機能を持ち、かつ比較的簡単に操作することができる「PTC Creo Elements/Direct Modeling 19.0」、そして、無料で利用することが可能な「PTC Creo Elements/Direct Modeling Express 6.0」も提供されている。ご興味のある方は、この機会にぜひ触ってみてほしい。
また、今回のコンテストでは、PTC Creo製品で作成したデータ限定で応募できる「PTC Creo賞」がある。この機会にぜひ、PTC Creoでアイデアを形にし、PTC Creo賞を狙ってみてはどうだろうか。受賞者には、「インテル®Xeon®プロセッサー E3ファミリー搭載 レノボ・ワークステーション ThinkStation P300 Tower」が贈られる!
3Dモデリングコンテスト「3Dモデラボ コンテスト 〜2014夏〜」では、PTC社製ツールを利用した作品を対象とした「PTC Creo賞」が設けられています。
PTC Creo賞の受賞者には、何と、「インテル®Xeon®プロセッサー E3ファミリー搭載 レノボ・ワークステーション ThinkStation P300 Tower」を贈呈いたします。PTC社製ツールで「PTC Creo賞」の座を目指してみませんか?
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提供:PTCジャパン株式会社
アイティメディア営業企画/制作:MONOist 編集部/掲載内容有効期限:2014年9月3日
米国PTCは、同社の設計ソフト「Creo」の新版「バージョン3.0」を発表した。新技術「Unite Technology」を搭載したことで競合する主要CADベンダーのデータをネイティブで扱えるようになった他、スケッチなど構想設計段階と3次元CADとの親和性を高め、より革新的な設計に貢献できるようにした。
PTCジャパンは、米国では既に発表された設計ソフトの新版「Creo 3.0」の日本向け記者発表会を開催した。他社のCADデータがインポート可能になるなど、マルチCAD機能が強化された他、アイデアを活用する機能なども追加された。