長年培った技術ノウハウをハード/ソフト開発に活用し、“Made in Japan品質”を掲げ顧客の課題を解決してきたアルゴシステム。2014年5月に開催された「組込みシステム開発技術展(ESEC2014)」の同社ブースでは、ハイバリューパフォーマンス製品群「HiViPシリーズ」が多くの来場者の注目を集めていた。今回ラインアップを一新し、シリーズ全製品にインテルの「Intel Atom Bay Trail」プロセッサを採用。“価格対価値比”を大幅に高めているのが特徴だ。
アルゴシステムは1981年の創業以来、30年以上にもわたり最先端のテクノロジーで顧客の課題を解決してきたトータルソリューション企業だ。長年培った独自ノウハウをハードウェア(回路/機構設計)とソフトウェア(ファーム/ドライバ/アプリケーション)の開発に活用し、“Made in Japan品質”を武器にあらゆる分野の顧客に向けて開発から生産、アフターフォローまで一貫したソリューションを提供している。
2014年5月14〜16日で開催された「第17回 組込みシステム開発技術展(ESEC2014)」の会場では、“ユーザー用途に最適化したシステム構築”を実現するハイバリューパフォーマンス製品群「HiViPシリーズ」の最新ソリューションを提案していた。今回、同シリーズにインテルの「Intel Atom Bay Trail」プロセッサを採用したことで、CPU演算能力や画像処理性能を大幅に向上させつつ消費電力は削減し、価格対価値比を高めているのが特徴だ。
ブースで注目を集めていたのが、近日発売予定のオールインワンコントローラ「HiViP-Cシリーズ」だ。国際標準規格IEC61131-3準拠のソフトウェアPLC、PLCopen準拠の位置決め/同期制御対応モーション制御ソフトウェア、JoyWatcherSuiteベースのHMIソフトウェア、OpenCV準拠の画像処理エンジンといった各種ソフトウェアをオールインワンでサポートし、従来のPLC主体の制御システムを1台のコントローラで実現する。既存のPLCシステムからの置き換えメリットとして、オールインワン構成による高い信頼性とトータルコスト低減、メンテナンス性向上と省スペース化、コピーガードなど製品付加価値の向上をもたらすという。
ブースではデモンストレーションとして、HMIとEtherCATを利用した多軸モーションコントロールの同期制御を実演。16個のモーターにそれぞれテニスボールを吊るして上下させるという16軸の同期制御状態を紹介していた。HiViP-Cシリーズではモーション同期制御機能を標準搭載することで、幅広いアプリケーションへの対応を可能にしている。
「HiViP-Pシリーズ」は産業用途の過酷な環境に対応した産業用PCで、HiViPシリーズの中核を担うプラットフォーム。ファンレス・ディスクレスの完全スピンドルレスを実現し、高信頼性メモリや安全動作のRAS機能など、産業用途に欠かせない“堅牢な機能”を搭載している。多様な産業ニーズに応じて産業用パネルPC(AP/APL/FP/MTシリーズ)、産業用組み込みPC(EC/ECLシリーズ)、産業用ボックスPC(FCシリーズ)など豊富なバリエーションが用意されている。
ESEC2014の展示では、シリーズを一新して全機種にIntel Atom Bay Trailプロセッサを搭載したHiViP-Pシリーズがお披露目された。同社従来製品に比べ演算性能は約2倍、グラフィックス性能は約2.5倍とパフォーマンスを大幅に向上。用途に合わせてSingle/Dual/Quadとプロセッサコア数を選べる。
今回の製品リニューアルでは、高機能表示器「HiViP-Gシリーズ」にもIntel Atom Bay Trailプロセッサが搭載された。プログラミングレスのHMIソフトウェアとWindowsを搭載し、多くのアプリケーション実装が可能。PLC接続台数は最大16台、多言語対応(最大11言語)、豊富な表示パーツ(600種類以上)、SQLやOracleと連携可能な専用データベース搭載など、決まった処理しかできないプログラマブル表示器に比べて多様化と統合化を実現できるのが特徴だ。
国産の産業用システムとしていち早くBay Trailを搭載したHiViPシリーズ。スペックだけでなく、ユーザーの多様なニーズに応える豊富な製品バリエーション、そして長年培われてきた技術ノウハウなどで“顧客の価値向上”をトータルでサポートしている。アルゴシステムは「スペックに表れないきめ細やかさまで評価いただいている。気軽に問い合わせてほしい」としている。
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提供:株式会社 アルゴシステム
アイティメディア営業企画/制作:MONOist 編集部/掲載内容有効期限:2014年7月12日