コストパフォーマンスの高い、製造業向けクラウドサービス「PLEXUS」製造クラウド

遠隔地間で即座に設計データを共有したい、さらには災害時にも事業が継続できるよう備えたい――このような要求が製造業においても高まっている。このため、小規模かつ短期間から導入できるクラウドサービスの利用が広まりつつある。

» 2012年11月29日 10時00分 公開
[ITmedia,PR/MONOist]
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時代が求める製造業のためのクラウド

 セキュリティや安定性などで懸念が徐々に払拭されてきていることで、本格的な業務システムへのクラウドの導入が進行しつつある。3.11以降は、BCP(事業継続計画)への関心が強まり、社外にデータを預けることへの抵抗感の強かった日本の製造業においても急速にクラウドへの注目が集まっている。

 とはいえ、日本の製造業が求める機能を安定したインフラ上で展開したサービスは少ない。中小でも本格的に普及してきたPDM(製品情報管理)を、手間をかけずに導入できるサービスがあまり見当たらないのが現状だ。巨大化する設計関連ファイルをセキュアな方法で社内外とやりとりする、基幹系システムと連携する、BCPを意識して遠隔地でデータのバックアップをするといったニーズについても同じである。

 そのような要求に対して優れたコストパフォーマンスで応えることができるのが、電通国際情報サービス(ISID)の展開する「モノづくりクラウド PLEXUS」である。同社は30年以上、製造業の設計開発領域にかかわるサービスを提供している。

製造業が求めるニーズを盤石なインフラの上で展開

 PLEXUSの特徴は、実績のあるクラウドインフラ「Amazon Web Services(AWS)」の上に、製造業に関するISIDの経験を組み込んだサービスだということだ。安定性とともに品質の高いサービスを求める日本の製造業にとっても、非常に期待の持てるシステムの形になっているといえるだろう(図1)。

図1 「PLEXUSサービス リリース状況」

 PLEXUSは商品企画から設計・開発、製造、出荷、購買・調達など製造業の全領域を対象としている。顧客は、自分が必要とするサービスだけを取り入れ、既存のシステムと組み合わせて活用できる。柔軟性が備わっており、オンプレミス型のサービスと組み合わせて使うことも可能だ。

 2012年11月時点でPLEXUS上で展開しているサービスは、図1に示すように「PLEXUS PDM」という製品情報管理サービスなど5つのサービスである。この他、「PLEXUS DRM」と「PLEXUS MEDIATOR」と呼ばれる2つのフレキシブル・オプションがある。

 同社のエンジニアリングソリューション事業部ものづくりクラウド推進グループの神保孝二氏(図2)によれば「製造業のニーズが高いものから順次リリースを進めています」とのことだ。

図2 電通国際情報サービスの神保孝二氏

日本の企業に合わせた導入方法

 PLEXUSのサービスは、最小ユーザー数2人から導入が可能で、小規模な組織にも向く。大規模な組織でも段階的に導入が可能だ。導入時に極力、ユーザーの負担を減らすよう考慮されている。例えば、PDMモジュールのインプリメンテーションを最低10日程度で終え、稼働まで持っていくことが可能だ。ユーザーはコンフィギュレーションシートに記入するだけ。設定はISIDが進める。「今後はツールを用意してユーザー自身が設定を行うこともできるようにしたい」(神保氏)とのことだ。

 エンタープライズ系のシステム導入で課題なのが、運用コストとサービスの柔軟性だ。PLEXUSでは、最小契約期間を3カ月としているため、四半期ごとに業務のボリュームに応じた契約の見直しが可能だ。さらに契約が定額料金であることから、予算に載せやすい特徴がある。クラウドは従量課金を採るケースが多い。しかし、PLEXUSでは、ISIDがAWSリソースの最適化を行うほか、海外サービスを使うことによる日本の商習慣と異なるトランザクションや為替リスクを吸収する。通常の国内での調達と同じようにサービスを受けられる安心感がユーザーには魅力だ。

柔軟な拡張性

 PLEXUSのサービスは必要なものから導入できる。例えば、海外拠点や社外のパートナー企業とのコラボレーションで、大規模で大量の設計情報を共有したいというニーズがあれば、「PLEXUS SHARE」をまず導入することで機密データを安全に共有する仕組みを構築し、そのあとにPDMの導入を図るということも可能だ。PLEXUS SHAREのサービスを使うことで単独ファイルで最大5テラバイトのファイルも共有、送受信することができる。実際上、扱えないファイルはほぼないといってもよいだろう。一層のセキュリティが求められる場合には、DRMオプションと共に使うことができる。

 神保氏は「『PLEXUS BACKUP』も最近かなり求められてきているサービスです。BCPに対しての意識が強くなっていることが影響していると思います。このサービスを使うことで、事業再開フェーズに欠かすことのできないデータのバックアップを簡単に行うことができます。11月1日からはサービス価格を引き下げ、1テラバイトあたり月額8万6000円でバックアップが可能になりました」と述べており、導入へのハードルがさらに下がっている。

パワーとアジャイル性を兼ね備えた展開への期待

 クラウドの魅力は、サービス拡張に適した柔軟性にある。PLEXUSもその期待に違わない。2011年のリリース時には2つのサービスで開始したものが、「2012年度にはいってから半年間で5つのサービスをリリースしました」と同社 ものづくりクラウド推進グループの青柳和洋氏はそのスピード感を語る(図3)。

図3 電通国際情報サービスの青柳和洋氏

 「実はPLEXUS MEDIATORはお客様のニーズが多いことに着目して展開したサービスなのです。PLEXUS PDMのリリース後、他のシステムと連携したいというニーズの多いことが分かりました。そこで連携をスムーズに進めるために、すぐにMEDIATORのサービス化に向けて検討を開始しました」(青柳氏)と、ユーザーのニーズに応じた新サービスの展開をアジャイルに展開している実績もある。

 展開するサービスによっては一からサービスを構築するのではなく、既に実績のある他社のソフトウェアを使っている。例えばPLEXUS PDMだ。神保氏は「われわれはオープンなスタンスで開発していますので、さまざまなベンダーとの協力関係のもとサービスを拡張していきます」と語っている。

 製造業にとっても、これからのシステムではクラウドを選択肢から外して考えることはできない。クラウドのメリットを生かして実際に活用しながら検討する、ということも十分にできそうだ。

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提供:株式会社 電通国際情報サービス
アイティメディア営業企画/制作:MONOist 編集部/掲載内容有効期限:2012年12月28日