人の手首のような高速外観AI不良検査、多点/多面で複雑形状に対応:ファクトリーイノベーション Week2026【秋】
NTNは「ファクトリーイノベーションWeek【秋】2026」の構成展の1つである「第5回スマート工場EXPO【秋】」において、KDDIテクノロジーとともに外観検査の自動化ソリューションを紹介した。
NTNは「ファクトリーイノベーションWeek【秋】2026」(2026年9月9〜11日、幕張メッセ)の構成展の1つである「第5回スマート工場EXPO【秋】」において、KDDIテクノロジーとともに外観検査の自動化ソリューションを紹介した。
今回は、KDDIテクノロジーのAI(人工知能)不良検査アプリケーション「MiraLens(ミラレンズ)」と、NTNの手首関節モジュール「i-WRIST」に直動/回転アクチュエーターを搭載し、多点、多面の検査に特化した外観検査用高速ユニット「i-WRIST Type-U」を連携させた。
デモでは、カメラを搭載したi-WRIST Type-Uが対象物を高速かつ多方向から撮影し、MiraLensがAIで解析して傷や欠陥を検出した。従来は難しかった多点、多面の外観検査の自動化や検査時間の短縮、省人化への効果を訴求している。
i-WRISTは小型、省スペースで広い可動角度範囲を持つ位置決めモジュールで、垂直多関節ロボットでは難しい細かな位置、角度変更を、人間の手首と同じような滑らかかつ高速な動きで実現する。他のロボットとの組み合わせや、カメラやディスペンサー、洗浄ノズルなどのエンドエフェクターを取り付けることでさまざまな工程を自動化できる。
i-WRIST Type-Uは、複数箇所の検査に必要な機能を一体化したモデルで、コンパクト、省スペースな設計を特徴としている。大型仕様もラインアップしており、さまざまなワークサイズに対応可能だ。
MiraLensは、良品学習によるAI不良検査ソリューションとなっており、数枚の良品画像で簡易に学習可能だ。学習からモデル作成、運用までを一気通貫で行うことができる。直感的なUI(ユーザーインタフェース)で、専門の技術者を必要とせずに検査業務を省人化できる。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
軸受業界再編へNSKとNTNが経営統合に基本合意、両トップが語った危機感とは
軸受大手のNTNと日本精工(NSK)は、経営統合に向けて基本合意した。両社は共同で記者会見を開き、合意の背景、目指すシナジーなどを説明した。
複雑化/大型化するダイカスト部品の高速外観検査、NTNが新たな事業の柱模索
NTNは軸受、CVJに次ぐ「第3の柱」を模索している。2024年度に新たな組織を設立し、部品単体からシステム化への転換を加速。xEV化で需要が増すダイカスト部品の検査自動化に向け、独自技術「i-WRIST」を核としたユニット製品を展開する同社の新戦略に迫る。
NTNのパーツフィーダ「TRINITTE」がシリーズ化 省スペース性が高い新製品を披露
NTNテクニカルサービスは「2025国際ロボット展(iREX2025)」において、省スペースかつ操作設定がシンプルなピッキング用パーツフィーダ「CHOXY(チョクシー)」を披露した。
軸受常時監視のエッジ診断アプリケーション、Edgecross終了受けて新たに提供
NTNは、軸受の状態を容易に診断できるエッジアプリケーション「Bearing Inspector」を発売した。リアルタイム監視で故障リスクを低減し、点検作業の負担軽減に貢献する。
手首関節モジュールを活用したダイカスト品向け高速外観検査ユニット
NTNは、手首関節モジュール「i-WRIST」を活用した、インライン対応高速検査ユニットの提案を開始した。i-WRISTと直動アクチュエーターを組み合わせたユニットを標準化し、ユーザーのニーズに合ったダイカスト製品の外観検査ソリューションを提供する。
NTN欧州工場の生産能力増強、ロボット化など段階的に拡大する需要に対応
NTNは、フランスのアルゴネ工場における航空宇宙向け軸受の生産能力を増強する。
