NTNのパーツフィーダ「TRINITTE」がシリーズ化 省スペース性が高い新製品を披露:2025国際ロボット展
NTNテクニカルサービスは「2025国際ロボット展(iREX2025)」において、省スペースかつ操作設定がシンプルなピッキング用パーツフィーダ「CHOXY(チョクシー)」を披露した。
NTNテクニカルサービスは、「2025国際ロボット展(iREX2025)」(2025年12月3〜6日、東京ビッグサイト)において、省スペースかつ操作設定がシンプルなピッキング用パーツフィーダ「CHOXY(チョクシー)」を披露した。
CHOXYは1台の直進フィーダで貯蔵や整列、供給を実現するコンパクトなリターンフィーダ「モノドライブ2ウェイフィーダ」と、直線コンベヤー、ピッキングロボットを組み合わせたピッキング用フィーダだ。小物/少量ワークに適した設計になっており、直線搬送/連続供給が主体の組み立てラインや協働ロボットを用いたセル型/スタンドアロン運用などを想定して開発した。
NTNテクニカルサービスが2021年に開発した「供給/整列/ピック」を融合させたピッキング用パーツフィーダ「TRINITTE(トリニッテ)」に、2025年11月に発表した省スペース性と高速性を両立させたピッキング用パーツフィーダ「ROBOCLE(ロボクル)」とCHOXYが新たな製品群として加わることになる。NTNテクニカルサービスは、TRINITTEシリーズとして計3種の製品を市場へ展開し、顧客の幅広いニーズに対応していく。
ピッキング作業の自動化システムの構築では、市販のロボットとパーツフィーダを個別に購入して組み合わせるのが主流だ。この場合、独立したロボットとパーツフィーダをそれぞれ設置しなければならないため、工場の貴重な面積を大きく占有することが課題になっていた。また、別途購入した各コンポーネントを1つのシステムに統合しなければならず、そのために導入コストも高くなっていた。
これらの課題に対して、NTNテクニカルサービスは専用の一体型のピッキングシステムを構築できる製品群の開発を進めてきた。「ROBOCLEとCHOXYは2年程前から開発に取り組んだ。回転円盤からワークを取り出すことに特化させることで省スペースを実現し、ピッキングシステムもより安価に構築できる」(NTNテクニカルサービスの担当者)。
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