セメントを使わずに固定、高齢者の上腕骨折に向けた人工肩関節:医療機器ニュース
日本ストライカーは、上腕骨近位部の骨折治療を主対象とした人工肩関節システム「Tornier Perform Fracture」の販売を順次開始する。ステム上部に多孔質構造のチタンコーティングを施し、髄腔内で新生骨との癒合が進みやすくなった。
日本ストライカーは2026年8月3日、上腕骨近位部の骨折治療を主対象とした人工肩関節システム「Tornier Perform Fracture(トルニエ・パフォーム・フラクチャー)」を、全国の整形外科向けに同月より順次販売開始すると発表した。
同製品は、変形性肩関節症などの治療に用いる「Tornier Perform Stem」に続くシリーズの新製品だ。同シリーズは、肩甲骨の関節窩と上腕骨頭の連結構造を反転させるリバース型人工肩関節に対応する。また、3D術前計画ソフトウェアとの連携により、術前に可動域をシミュレーションすることもできる。
ステム上部に多孔質構造のチタンコーティングを施したTornier Perform Fractureを用いることで、髄腔内で新生骨との癒合が進みやすくなり、分量調整を要する骨セメントを使わずに固定できる。小柄な患者が多い日本市場のニーズに応えるため、ステムの直径や全長は多様なサイズを用意する。
固定性をさらに高める必要がある場合は、横止めスクリューで補うことが可能だ。なお、横止めスクリューは2027年1月以降に発売予定だ。
高齢者に多い肩や上腕部の骨折では、プレートや髄内釘を用いた治療で骨の癒合が見込めない場合があり、人工肩関節への置換が選択される。同社は同製品の発売により、肩や上腕骨領域における骨折治療の製品ポートフォリオを完成させた。
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