NECが3年で100億円狙うAnthropic協業の初ソリューション、AIが販売戦略立案:製造ITニュース
NECは、Anthropicとの協業第1弾として、購買データからの商品企画や販促プラン作成を完全自動化する新サービスを開始した。専門人材なしで迅速な施策立案を可能にし、3年間で100億円の売上を目指す。
NECは2026年7月8日、消費者の購買データをもとに商品企画や販促プランなどの作成を完全自動化する「NEC AIインサイトレポーティングサービス」の提供を開始したと発表した。同サービスは、2026年4月に開始した米国Anthropic(アンソロピック)との戦略的協業に基づく最初のサービスとなる。
NEC AIインサイトレポーティングサービスは、AnthropicのAI(人工知能)「Claude」とSnowflakeのAIエージェント「Snowflake Cortex」を活用し開発したものだ。マーケティング施策の立案や商品企画など、解決したいビジネス課題を指示すると、分析結果と具体的な施策案をレポート形式で提示する。
サービスの提供開始時は、分析用のデータとしてマクロミルの「消費者購買データ MHS」を利用する。今後は各企業が保有するデータも活用し、企業の独自ナレッジを組み合わせて課題を解決するサービスの提供も予定している。
これまでNECは、データから課題解決につながる統計的事実を自動的に探索、特定する技術を開発してきた。しかし、分析結果を基に具体的な施策立案を行う工程では、データサイエンティストやコンサルタントによる手作業が必要だった。そのため、施策立案までに数週間から1カ月程度を要する場合もあり、時間的制約や、分析リソースを自社で用意するためのコスト負担が課題となっていた。
新サービスを導入することで、企業の商品企画やマーケティング担当者は、分析環境や専門的な人材を用意することなく、販売戦略の立案などが可能になる。条件などの指示内容を変更した場合でも柔軟にレポートを再作成できるため、さまざまな施策が短期間で検討できる。
NECは同サービスを2026年9月まで飲料や加工食品、日用品などの顧客企業の中から検証を実施する。検証で得られたフィードバックを基にレポートフォーマットを業界ごとに最適化し、同年10月から幅広い企業へ本格的に提供を開始する予定だ。価格は月額100万円(税別、利用規模などにより変動)で、今後3年間で累計100億円の売り上げを目指す。NECが全社で進める価値創造モデル「BluStellar(ブルーステラ)」での取り組みだ。
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