最高造形速度700mm/sでPEEK造形が可能 国産3Dプリンタ「G-ZERO MP1」の強みとは:3Dプリンタニュース
Bruleとグーテンベルクは東京都内で会見を開き、グーテンベルクが開発したPEEK(ポリエーテルエーテルケトン)造形に特化した国産デスクトップ型3Dプリンタ「G-ZERO MP1」の実機を披露し、製品特長について説明した。同製品はBruleがグーテンベルクの日本国内における販売代理店として同日から販売を開始する。価格は480万円からだ。
Bruleとグーテンベルクは2026年6月24日、東京都内で会見を開き、グーテンベルクが開発したPEEK(ポリエーテルエーテルケトン)造形に特化した国産デスクトップ型3Dプリンタ「G-ZERO MP1」の実機を披露し、製品特長について説明した。同製品はBruleがグーテンベルクの日本国内における販売代理店として同日から販売を開始する。価格は480万円からだ。
Bruleは米国に本社を構え、3Dプリンタや関連機器、材料などを販売するサプライヤーだ。樹脂/金属を含め約100種類の材料を取り扱い、多種多様な3Dプリンタを約200機種販売してきた。日本においては、さまざまな3Dプリンタを日本の正規代理店として展開するだけではなく、東京大学と共同で「3D Printing Advanced Technology Center」を設立し、3DプリンタやAM技術を活用したモノづくりを支援している。
BruleがG-ZERO MP1を販売する理由について、Brule 日本法人 最高執行責任者の宇野博氏は「顧客からFDM方式の装置でPEEK材料を使用したいという声を多くいただいており、グローバルでさまざまな製品を調査したが、われわれが設定した条件に合致する3Dプリンタが見つからなかった。そんな中、G-ZERO MP1と出会い、装置の信頼性やパーツのクオリティーが高く、日本製のFDM方式装置としては世界最高レベルであると評価した」と語る。
グーテンベルクは東京都に本社を置く3Dプリンタベンチャー企業だ。東京都大田区羽田に生産工場を構え、3Dプリンタの設計/開発/製造/販売/サービスまでを国内で手掛けている。また、大塚化学と2023年に資本業務提携を結んでおり、3Dプリンタで使用する材料開発に取り組んでいる。
グーテンベルクが開発したG-ZERO MP1は100Vの電源で動作するため電源工事が不要で、造形準備に約30分の時間を要するが、最高造形速度700mm/s、最高加速度3万mm/s2での高速かつ高精度な造形が可能だ。グーテンベルク 営業部 部長の津田弘靖氏は「羽田の工場で製作した切削フレームや専用設計の軽量ツールヘッドを使用することで超高速な造形を可能にしている。われわれのエンジニアが高精度な造形を可能にする制御プログラムを作成しており、日本製の部品を採用して耐久性も高めている」と強調する。
造形に使用する材料に関しては、大塚化学製の「POTICON FILAMENT(ポチコンフィラメント)」を推奨している。同材料は樹脂にTISMO(チタン酸カリウム繊維)を配合しており、一般的なガラス繊維と比べ、繊維が非常に微細である。そのため、表面は滑らかに仕上がり、高い寸法精度を実現可能だ。
POTICON FILAMENTは製品ラインアップとしてPEEK系、PPS(ポリフェニレンサルファイド)系、PA(ポリアミド)系の樹脂を取りそろえている。この内のPOTICON PEEKは、他のPOTICON FILAMENTと比較しても優れた剛性や強度、高密度な造形性、寸法安定性、摺動性を備えている。しかし、海外製の汎用フィラメントと比較すると価格が高くなってしまうというデメリットが存在している。津田氏は「他社製の材料も使用可能だが、機械トラブルにつながる可能性があるため、POTICON FILAMENTの使用を推奨している」と述べる。
G-ZERO MP1とPOTICON PEEKを使用することで、反りやひずみを抑えた薄いプレートや、試作が難しい斜歯のギア形状、フィルターなどさまざまな製品を造形できる。会場ではG-ZERO MP1のデモンストレーションを披露し、M3ボルトを造形した。
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