3DEXPERIENCE World 2026開幕 注目は3D UNIV+RSES、AIコンパニオン、革ジャン!?:3DEXPERIENCE World 2026
ダッソー・システムズ主催の年次ユーザーイベント「3DEXPERIENCE World 2026」が米国テキサス州ヒューストンで開幕した。今回の見どころを紹介する。
2026年2月1日(米国時間)、ダッソー・システムズ主催の年次ユーザーイベント「3DEXPERIENCE World 2026」(会期:同年2月1〜4日/会場:ジョージ R.ブラウン コンベンションセンター)が、米国テキサス州ヒューストンで開幕した(ゼネラルセッションは同年2月2日[会期2日目]から始まる)。
3DEXPERIENCE Worldは「SOLIDWORKS World」を前身とするイベントで、3D製品開発ソリューション「SOLIDWORKS」と、クラウド統合環境の「3DEXPERIENCEプラットフォーム」の力でSOLIDWORKSの機能を拡張するポートフォリオ「3DEXPERIENCE Works」の年次ユーザーイベントとして位置付けられている。
同イベントには、ユーザーや起業家、学生など約5000人の来場者が世界中から参加。会期中は、ゼネラルセッションをはじめ、多数の分科会やテクニカルセッション、ユーザーセッションが用意され、展示会場(Playground)では最新のユーザー事例や学生らの取り組みなどを見ることができる。
前回(3DEXPERIENCE World 2025)の現地取材レポート:
- 宇宙開発都市ヒューストンでユニバースを叫ぶ!? 3DEXPERIENCE World 2025開幕
- AIのパワーを誰でも最大限に引き出せる「SOLIDWORKS」で限界なき成長へ
- 設計開発の在り方が大きく変わる!? AI搭載の仮想コンパニオン「AURA」とは
- ダッソーとAppleが提携、「Vision Pro」向けアプリを2025年夏にリリース
- SOLIDWORKSの利点をビジネスに 受注仕様生産を支援する「SOLIDWORKS CPQ」発表
- Boston Dynamics創業者が語る ロボットづくりの本質
- 赤から青、そして青から赤へ 「3DEXPERIENCE World 2025」で感じた変化
「3DEXPERIENCE World 2026」の見どころ/注目テーマ
前回の「3DEXPERIENCE World 2025」では、1995年に最初のバージョンがリリースされてから、2025年で30周年を迎えたSOLIDWORKSのこれまでの歩み、ユーザーコミュニティーの力、そして今後の進化の方向性が示された。
ダッソー・システムズが「3D」「DMU(デジタルモックアップ)」「PDM(製品データ管理)」「PLM(製品ライフサイクル管理)」「バーチャルツイン」「バーチャルツイン オブ ヒューマン」に続く“第7世代”のイノベーションとして位置付ける「3D UNIV+RSES(3Dユニバース)」の話題も注目を集めた。今回の3DEXPERIENCE World 2026においても、3D UNIV+RSESが重要なキーワードになることは間違いないだろう。
さらに、同社はSOLIDWORKSユーザーのために、AI(人工知能)の力を一般化する(誰でも使えるようにする)ことを約束し、新たな提供価値をもたらす存在として、3D UNIV+RSESの構成要素にも含まれる「Generative Experiences(GenXp/生成体験)」と「Virtual Companions(仮想空間のアシスタント機能)」を紹介した。特に大きな注目を集めたのが、Virtual Companionsの1つとして発表された「AURA」だ。
前回の3DEXPERIENCE World 2025のステージでは、「ChatGPT」のように設計者とAURAが対話しながら、設計に必要な情報や作業手順などを提供する様子が示された。なお、2025年11月15日から提供開始されたSOLIDWORKSの最新バージョン「SOLIDWORKS 2026」でもAURAの利用が可能となった。現時点では、情報の検索、収集、要約、翻訳などがAURAの主な機能だが、将来的には、コストや納期、法規制などさまざまな制約を考慮したエンジニアリング上の意思決定を支える存在として発展していくことが期待される。
おそらく、今回の3DEXPERIENCE World 2026においても、Virtual Companionsを軸に、AIと設計者との共創の在り方や、AIを活用した新たな業務フローの姿が示されることになるだろう。
特別ゲストスピーカーにNVIDIA CEOのジェンスン・フアン氏が登壇
今回も例年同様、会期2日目の同年2月2日からゼネラルセッションが3日間行われる。ダッソー・システムズの主なスピーカーは、同社 CEO(最高経営責任者)のパスカル・ダロズ氏、同社 Mainstream Innovation担当シニア・バイスプレジデントのジャン・パオロ・バッシ氏、同社 SOLIDWORKS CEO 兼 R&D担当バイスプレジデントのマニッシュ・クマー氏、同社 戦略&事業開発担当バイスプレジデントのスーチー・ジェン氏らが登壇する。
ゼネラルセッションでは、SOLIDWORKSのブランド戦略、製品およびポートフォリオの最新情報、エコシステム、AI活用、コミュニティーに関する話題や、ユーザー企業による事例などが紹介される。
ここ数年の3DEXPERIENCE Worldでは、3DEXPERIENCEプラットフォームをコアとするダッソー・システムズのハイエンドソリューションや機能をSOLIDWORKSユーザーに解放する3DEXPERIENCE Worksポートフォリオが話題の中心であったが、昨年(2025)発表されたAURAを含む3D UNIV+RSESのコンセプトがSOLIDWORKSユーザーおよび設計開発の現場にどのようなインパクトを与えるのか、より具体的な話が聞けることだろう。
また、ゼネラルセッションではキーノートスピーカーによる講演も行われる。1日目のゼネラルセッションには、ハッカー/発明家/未来学者で「Deep Future」の著者であるパブロス・ホルマン氏が登壇。2日目には、NVIDIA 創業者/CEOのジェンスン・フアン氏が“特別ゲストスピーカー”として、ダッソー・システムズ CEOのダロズ氏と対談する。そして3日目には、登録者数117万人を誇るYouTubeチャンネル「Engineezy」を配信するジェイ・ヴォグラー氏が登場する。
目玉は、やはりフアン氏のステージだろう。どのようなテーマで語られるのか、ダッソー・システムズとの協業など新たな取り組みが発表されるのか、注目される。
MONOistでは、現地からの速報記事や会期後のレポート記事などを順次掲載していく予定だ。
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