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「ミゼットX」で再出発を期するダイハツ、日産の再建にも期待したいところモビリティ 年間ランキング2025(1/2 ページ)

2025年に公開したモビリティフォーラムの記事をランキング形式で振り返る。1位に輝いたのは、認証不正からの再出発を期したダイハツ工業の「Japan Mobility Show 2025」の展示紹介記事でした。

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 さて、2025年も年末となり、モビリティフォーラムからも恒例のランキング記事をお送りします。年の瀬を迎えて自動車業界は年末に向けては大きな動きはあまりなさそうな感じになっていますが、2026年1月に入りますと「CES 2026」や「東京オートサロン2026」、そして「オートモーティブワールド」など自動車関連の展示会が立て続けに開催され、活気付いていくことと思います。というわけで、今回のランキング記事で2025年の1年間を振り返ってみましょう!

 それでは、2025年にMONOistモビリティフォーラムで公開した記事のランキングベスト3とトップ10、そしてトップ20から編集担当が興味深かった記事を幾つか紹介したいと思います。

⇒MONOist年間ランキングのバックナンバー

1〜3位を発表!

 第1位に輝いたのは、『ダイハツはモノづくりとコトづくりの原点に回帰、「ミゼットX」を初披露』でした。

ダイハツ工業が「Japan Mobility Show 2025」で公開したコンセプトカー「ミゼットX」
ダイハツ工業が「Japan Mobility Show 2025」で公開したコンセプトカー「ミゼットX」[クリックで拡大]

 2025年は、2年に1回の「Japan Mobility Show(ジャパンモビリティショー)」の開催年に当たります。MONOistでも特集サイトを設けて、開催前情報から会場レポートまで多数の記事を掲載しました。今回1位になったのは、ダイハツ工業の開催前情報の記事になります。

⇒Japan Mobility Show 2025の特集サイトはこちら

 同社は2023年4月〜2024年6月にかけて、認証不正の発覚により国内全工場で生産を停止するなど事業に大きな影響を受けました。前回の「Japan Mobility Show 2023」は第三者委員会の調査結果が出る前であり、せっかくの国内最大イベントに出展するにもかかわらず盛り上がりに欠けてしまったのは否めないところです。

 しかし、認証不正からの再出発となる今回のJapan Mobility Show 2025は“わたしにダイハツメイ。小さいからこそできること。小さいことからひとつずつ。”をテーマに、同社のモノづくり/コトづくりの原点であるオート三輪「ミゼット」を基点に未来の姿をブース展示と演出で表現しました。そこで初披露したコンセプトカーが「ミゼットX」です。また、テレビCMでも流れていたジッタリン・ジンの「プレゼント」の替え歌も、ダイハツ工業の再出発を強くイメージ付けるものになっていたのではないでしょうか。これからのダイハツの展開に注目です。

 第2位は『「ギガキャスト」が騒がれる理由』でした。

 本記事は、連載「トヨタ自動車におけるクルマづくりの変革」を執筆している武藤一夫氏による、自動車の車体を一体成形する技術「ギガキャスト」を解説する連載記事「いまさら聞けないギガキャスト入門」の第1回です。

 テスラ(Tesla)が導入したことで一躍広く知られるようになったギガキャストですが、現在はトヨタ自動車やホンダなど日本の自動車メーカーも取り入れようとしています。実際に、リョービなど日本のダイカスト関連メーカーもギガキャストへの対応を進めようとしており、今後の車体製造のメインストリームになっていきそうな勢いです。

 2025年12月に公開した第3回では、超巨大ダイカスト成形機「ギガプレス」がどのように作られたかを解説していますのでぜひご覧ください。

 第3位は、『日産の第3世代e-POWERを支える「新燃焼コンセプトSTARC」と「5in1」』でした。

試作車のエンジンルームに搭載された「第3世代e-POWER」
試作車のエンジンルームに搭載された「第3世代e-POWER」[クリックで拡大]

 こちらの記事は、第8位に入った「日産が再起に向け新型車と第3世代e-POWERを全世界に展開、3代目リーフはNACS対応」で紹介した第3世代e-POWERの詳報になります。

 2024年12月にホンダと経営統合に向けた基本合意書を締結した日産自動車ですが、その後2025年2月には破談となりました。単独での経営再建の道のりが厳しいこともあって同年3月にはイヴァン・エスピノーサ氏が新たな代表執行役社長兼CEOに就任するなど経営体制を刷新します。そして、5月に発表した経営再建計画「Re:Nissan」には、大規模な人員削減と工場の閉鎖が盛り込まれました。

 企業イメージとしてマイナスの施策が目立つ中で、2025年度後半からの反転攻勢に向けて発表した技術の一つが第3世代e-POWERです。現行の第2世代e-POWERに対する「高速道路での燃費が良くない」という声に応えており、今後の日産車に広く搭載されていく見込みです。2026年は、日産自動車が再起を図れる年になればいいですよね……。

 第4〜10位については、以下のランキング表から記事内容を確認していただければと思います。


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