自社初の国産AEDを発売、4.3インチのカラー液晶画面を搭載:医療機器ニュース
フクダ電子は、同社初になるという国産AED「DYNAHEART AED FA-S1D」「DYNAHEART AED FA-A1D」を発売した。4.3インチのカラー液晶画面を搭載し、音声とイラストによる操作ガイドで使用者の負担や不安を軽減する。
フクダ電子は2025年10月2日、同社製AED(自動体外式除細動器)の「DYNAHEART AED FA-S1D」「DYNAHEART AED FA-A1D」を発売した。同年7月に製造販売承認を取得したモデルで、同社としては初めて国産AEDを開発、販売するという。
両機種は、4.3インチのカラー液晶画面を搭載し、音声とイラストによる操作ガイドで使用者の負担や不安を軽減する。音声ガイダンスは、日本語と英語に対応した。防塵(ぼうじん)防水性能はIP66相当で、衝撃にも強い設計だ。セルフチェック機能により自動作動確認し、常に使用可能な状態を維持する。
また、遠隔監視システム「AEDガーディアンS」を標準装備する。消耗品や機器状態をリアルタイムで把握でき、管理者の負担を減らす。GPSとWi-Fiを併用するデュアルロケーション方式で室内の位置測定も可能となり、設置位置の特定や盗難時の追跡もできる。
ラインアップは、手動ショック式のFA-S1Dとオートショック式のFA-A1Dだ。オートショックモデルは操作者が電気ショックボタンを押す必要がなく、心的負担を軽減する。さらに、耳の不自由な人にも分かりやすい「ビジュアルカウントダウン方式」を採用している。
同社はこれまで、AED事業においてOEMでの製造委託および仕入れ製品を取り扱っていた。日本人に合った設計や供給に対応するため、同シリーズを開発。両機種とも設計から製造、品質管理まで、国内で一貫して行っている。
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