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血圧計の世界累計販売台数が4億台突破医療機器ニュース

オムロン ヘルスケアが販売する家庭用電子血圧計が、世界累計販売台数4億台を突破した。1973年に初号機を発売して以来、世界130以上の国と地域で利用されている。

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 オムロン ヘルスケアは2025年10月2日、同社の家庭用電子血圧計の世界累計販売台数が4億台を突破したと発表した。1973年に初号機を発売して以来、世界130以上の国と地域で普及し、累計1億台に到達したのは2009年、2億台は2016年、3億台は2021年だった。今回は3億台到達から4年後となる2025年に4億台を突破した。

キャプション
1973年発売の血圧計「初号機マノメータ式電子血圧計 HEP-1」[クリックで拡大] 出所:オムロン ヘルスケア

 血圧計の普及拡大は、世界的な生活習慣病患者の増加や家庭血圧測定のガイドライン化が背景にある。現在は世界の高血圧患者は約13億人に達し、高血圧を要因とする脳、心血管疾患の発症者は1980万人とされる。これらの疾患は死亡率が高く、生命が助かっても後遺症によるQOL(クオリティオブライフ)低下を招くため、血圧管理の重要性が増している。

 同社は2015年から「脳・心血管疾患の発症ゼロ(ゼロイベント)の実現」を循環器事業のビジョンに掲げ、家庭用血圧計の普及を推進してきた。近年は測定中に心房細動の可能性を検出するアルゴリズム「Intellisense AFib」を開発。家庭や医療現場での高血圧管理を支援する取り組みを進めている。

 今回の4億台突破を新たな起点と位置付け、今後は需要拡大や顧客ニーズの変化に応じた機器開発を強化する。さらに、健康管理アプリや遠隔診療サービスの拡充により、継続的な血圧管理支援を目指す。

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