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大型外装部品の量産に使えるインモールドコート、ガラス面と一体感を実現:材料技術
豊田合成と関西ペイントは、大型外装部品の量産に使える「インモールドコート技術」を開発した。
豊田合成と関西ペイントは2025年10月24日、大型の自動車用プラスチック部品の成形と塗装を金型内で行う「インモールドコート技術」を共同開発したと発表した。
インモールドコートは一般的に小型製品向けには活用されてきたが、両社によれば難易度の高い大型外装部品の量産で適用を可能にしたのは国内初だ。
今回のインモールドコートは、豊田合成独自の「大型製品向けの金型技術」と両社が共同開発した「塗料の材料設計技術」を活用することで、塗装面の高い平滑性を実現している。これにより、ガラス面と一体感のあるシームレスな外観としてる。
加えて、ウレタン塗料の採用により耐久性を向上している他、塗装ブースと乾燥炉が不要なため、従来と比べて生産時のCO2排出量を減らせる。
今後は、2026年春頃に同技術を用いた大型外装部品を市場に投入する他、豊田合成の国内外の生産拠点に展開する予定だ。
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