豊田合成は2022年4月6日、中国広東省にエアバッグの新工場を設立すると発表した。中国で安全規制が強化されることに対応し、需要が伸びるエアバッグの販売を拡大する。また、華南地区における自動車生産増加にも対応する。
グループ会社である豊田合成(佛山)汽車部品の分工場として設立し、2023年夏から生産を開始する。当初の従業員数は280人。エアバッグの他、ステアリングやポップアップフードアクチュエータを生産する。
新工場ではIoT(モノのインターネット)やAI(人工知能)の活用により、生産から納入までの工程の状況をリアルタイムに把握し、効率を高める。また、省エネルギーな生産設備や再生可能エネルギーの導入により、2030年度までにCO2排出量を従来の設備と比べて50%以上削減する。
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