川崎重工とNTTドコモビジネス、ロボットや社会インフラの連携で協業:製造マネジメントニュース
川崎重工業とNTTドコモビジネスは、ロボットやモビリティ、社会インフラなどのネットワークを連携して新しい社会を創造するため、協業に関する覚書を締結した。
川崎重工業とNTTドコモビジネスは2025年10月9日、ロボットやモビリティ、社会インフラなどのネットワークを連携して新しい社会を創造するため、戦略的協業に関する覚書を締結した。
背景には、少子高齢化に伴う労働力不足や環境問題など、深刻化する社会課題がある。ロボットやモビリティがネットワークでつながり、相互に連携して人と協調的に動作することで、医療や介護、警備などの現場の課題解決に役立つ可能性がある。例えば、ネットワーク接続されたソーシャルロボットがリアルタイムで情報を共有することで、単体では提供が難しかった多様なサービスや新たな価値を創出できるようになる。
川崎重工業はロボット、モビリティ、社会インフラ分野で高い技術力と開発力を有し、さまざまなソリューションを展開してきた。NTTドコモビジネスは、IOWN(Innovative Optical and Wireless Network)や5Gなどの通信基盤、AI(人工知能)、セキュリティの実装に関して強みを持ち、AI時代に適した次世代ICT基盤の構築を進めている。
同協業により、ロボットや社会インフラなどを管理、運用できる産業プラットフォームの構築を進める。さらに、このプラットフォームを活用したソリューションを提供し、ユースケースを実証するほか、他の企業や産業プラットフォームとの連携も検討する。
両社は今後、多様な企業や産業分野とも協調しながら、社会課題の解決を目指す。協業の成果は順次発表する。
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