AIやIoTなど重点4領域の売上高5000億円超へ、NTTドコモビジネスの事業戦略:製造ITニュース(1/2 ページ)
NTTドコモビジネスは2025年度事業戦略発表会を開催。AI中心のICTプラットフォームを成長の柱と位置付け、AI、IoT、デジタルBPO、地域/中小DXの重点4領域で2027年度に合計売上高5000億円超を目指す方針を示した。
NTTドコモビジネスは2025年9月30日、東京都内で「2025年度事業戦略発表会〜NTTドコモビジネスは新たなステージへ〜」を開催した。
同戦略発表会では、AI(人工知能)を活用したICTプラットフォームを成長戦略の柱とするほか、AIやIoT(モノのインターネット)など4つの重点領域で売上高5000億円超を目指す計画を明らかにした。また、産業機械やIoT機器のAI導入に伴うセキュリティリスクに対応する新サービス群について説明した。
産業/地域DXのプラットフォーマーに
NTTドコモビジネスは2025年7月に、前身のNTTコミュニケーションズから社名を変更した。戦略発表会の冒頭でNTTドコモビジネス 代表取締役社長CEOの小島克重氏は、2022年のドコモグループ入りが転機となり、従来の通信/モバイル事業を土台に、ドコモグループが保有するデータ基盤を活用した法人向けサービスの展開に至った経緯を改めて振り返った。
そして、NTTドコモビジネスは2025年以降の、次世代に向けた成長ステップとして、同社のネットワークとAIを活用した新たな事業展開を定めた。
小島氏は、近い将来にさまざまな産業で複数のロボットやAIエージェントが能動的に連携する「AI全盛時代」が訪れると予測。NTTドコモビジネスの目指すべき姿として、各産業を支えるAIプラットフォームを提供する「産業/地域DX(デジタルトランスフォーメーション)を支えるプラットフォーマー」を掲げた。
プラットフォーマーを目指す成長戦略としては、同社がNaaS(Network as a Service)と呼ぶクラウド型ネットワークサービスを搭載した「AI Centric ICTプラットフォーム」の強化と、「AI」「IoT」「デジタルBPO(ビジネスプロセスアウトソーシング)」「地域/中小DX」の重点4領域の強化、技術向上や販路拡大に向けたパートナー各社との提携強化を据える。
重点4領域については、2024年度時点の合計売上高2500億円から2027年度には倍増となる5000億円超を目標とする。内訳はAIが1500億円、IoTが2500億円、デジタルBPOが500億円、地域/中小DXが1000億円と見込む。全社業績では、2025年度の法人収益目標2兆円に向けて第1四半期実績が4560億円と堅調な滑り出しであることを報告した。
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