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最大16分間の飛行が可能! W.S.Pが持ち運び可能な次世代エアモビリティーを発売へ:航空機技術(2/2 ページ)
ワールドスキャンプロジェクト(W.S.P)はワンボックスカーで持ち運び可能な次世代エアモビリティー「STAR WALKERS」を発売すると発表した。
アクティビティーから災害対応までの幅広い活用が可能
STAR WALKERSの普及には、全国のドローンスクールとの協業を考えている。各地域のドローンインストラクターが持つ知見を生かして、同製品を活用した屋外での飛行体験や室内でVRゴーグルの着用、もしくはシアターの前で世界の絶景/遺産映像を流して疑似飛行遊覧体験ができるサービスの展開を検討している。上瀧氏は「仮想と現実を融合させることでさらなる没入体験を可能にし、世界の色んな場所をSTAR WALKERSで“歩く”ことができる」と語る。
アクティビティー利用以外にも空のインフラとしても活用でき、災害が発生して地上の物流網が使えない地域にSTAR WALKERSを活用して空から物資を届ける、けが人がいる場所に医者を空から向かわせるということも可能になる。
STAR WALKERSはさまざまな段階を踏んで製品化を進めてきた。同製品の基になったドローンとして2021年に発売した建設現場でモノを運ぶ「スカイクレーン」がある。スカイクレーンは4軸のそれぞれが1枚のプロペラを持つ4枚プロペラで駆動し、70kgまでのモノ/人なら運ぶことができるドローンだ。W.S.Pが初めて国土交通省から有人飛行の許可を取得した機体である。ここから同社はさらなる製品開発に力を入れていき、2023年にSTAR WALKERSの前身と呼べる8枚プロペラで駆動するドローンが誕生し、今回の新製品の発表につながった。
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