ニュース
NC傾斜円テーブルの450サイズとギガキャストモデル、ワークの大型化に対応:工作機械
津田駒工業は、NC傾斜円テーブルの新モデル「TWB-450」とメガワーク加工対応モデルを発表した。ワークの大型化に対応する。
津田駒工業は2025年9月、NC傾斜円テーブルの新モデル「TWB-450」とメガワーク加工対応モデルを発表した。自動車部品の一体成型技術「メガキャスト」「ギガキャスト」の適用が広がるなか、ワークの大型化、部品数の削減、ユニット化に対応する。
TWB-450は「TN-450」の後継機で、ワーク振り回し径を径630mmに拡大。TN-450と比較して傾斜軸クランプトルクを約1.5倍、傾斜軸の最高回転数も約1.5倍に引き上げている。傾斜可搬モーメントは約3倍に向上し、傾斜角度範囲も−30〜+110度に拡大した。なお、TWB-450の発売により、TN-450は廃止となる。
メガワーク加工モデルの最大ワーク旋回径は径800mmで、加工要求に応じて駆動方式をウォームドライブ、ボールドライブ、ダイレクトドライブの3つから選択できる。クレードル部分は、ワークの自動着脱時に生じる干渉などを踏まえて柔軟に設計可能だ。自動化にも対応しており、自動治具への空油圧供給用ロータリージョイントを装備できる。
また、既存の汎用機に搭載可能で、遊休機の活用やライン変更に対応するほか、コンパクト設計で初期投資や運用コストの削減も図れる。
同社は、同モデルを工作機械見本市「MECT2025」(2025年10月22日〜25日開催、ポートメッセなごや)で参考展示する予定だ。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
欧州最大級展示会に“DMG森精機ワールド”、新たな製品や自動化/DXツール披露
DMG森精機は、欧州最大級の工作機械展示会「EMO Hannover 2025」において、8機種の新製品を含む42台の機械と各種の自動化ソリューション、DXツールなどを紹介した。本稿では、初公開となった新製品を中心に紹介する。牧野フライスが欧州で重量ワークをしっかり削れる5軸横型MC披露、新制御装置も
牧野フライス製作所は欧州最大級の工作機械展示会「EMO Hannover 2025」において、新たな5軸制御横形マシニングセンタ「a630iT」を披露した。消耗材の販売増はドイツ復調の兆しか、欧州の自動化需要取り込み成長へ
アマダマシナリーは欧州最大級の工作機械展示会「EMO Hannover 2025」において、可変パルスカッティングバンドソー「PCSAW430AX II」を出展した。欧州では初披露となる。マザックは欧州で工程集約/自動化/デジタル訴求、インド製工作機械も登場
ヤマザキマザックは欧州最大級の工作機械展示会「EMO Hannover 2025」において、工程集約、デジタル技術、自動化の3つを軸として世界初公開の7機種を含む、20台の工作機械や自動化システムを展示した。オークマはユーザーが使いこなせる自動化訴求、治具ポート数増など機械にも仕掛け
オークマは欧州最大級の工作機械展示会「EMO Hannover 2025」において、最新機種に加えて現地サプライヤーと連携したロボットシステムなど、自動化をテーマとした各種のソリューションを訴求した。精密アンギュラ玉軸受やリニアガイドシステム開発、欧州工作機械展示会に出展
Schaeffler(シェフラー)は、欧州最大級の工作機械見本市「EMO Hannover 2025」で、新開発の精密アンギュラ玉軸受やスクリュードライブ用ハイブリッド軸受、リニアガイドシステムなどを展示した。