精密アンギュラ玉軸受やリニアガイドシステム開発、欧州工作機械展示会に出展:EMOハノーバー2025
Schaeffler(シェフラー)は、欧州最大級の工作機械見本市「EMO Hannover 2025」で、新開発の精密アンギュラ玉軸受やスクリュードライブ用ハイブリッド軸受、リニアガイドシステムなどを展示した。
Schaeffler(シェフラー)は2025年9月19日、欧州最大級の工作機械展示会「EMO Hannover 2025」(2025年9月22日〜26日:現地時間、ドイツ・ハノーバー)に、新開発の精密アンギュラ玉軸受「PTB(Precision Tool Bearing)」シリーズなどを展示すると発表した。
PTBシリーズは、工作機械を新たに設置あるいは再生する際に対応可能なコスト効率の高い軸受として開発された。
また、スクリュードライブ用として、複列タイプの「ZKLN-HC」「ZKLF-HC」に、セラミック転動体を採用した3列タイプ「DKLFA」が加わった。軌道面で発生するフォールスブリネリングによる損傷を防ぐ信頼性の高い構造となっている。
リニア技術分野には、4列リニア玉軸受およびガイドシステムの「KLLT」シリーズを追加した。X配列を採用した軌道により、わずかに形状誤差がある取り付け面にも無理な負荷をかけずに取り付けられる。KLLTシリーズは、工作機械の周辺機器や軽量ハンドリングシステム、組み立て装置など向けに設計されている。
また、自動化ソリューション向けのロータリーテーブル軸受「YRTA」シリーズも公開する。オプションの「YRTAG」は、内輪に顧客仕様の歯形を組み込んでいるため、メーカー各社は設置スペースの削減や軽量化、組み立て時間の短縮が可能になる。
潤滑剤「Arcanol」も展示する。同社はArcanolを使用した実験で、高品質な潤滑剤を適切に使用することにより、回転軸用軸受やリニア軸受の寿命を大幅に延長できることを実証している。
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