パウダー3Dプリンタで出力した陶器製インテリア作品を出展:3Dプリンタニュース
ローランド ディー.ジー.は、乃村工藝社の未来創造研究所「NOMLAB」と共同で、パウダー3Dプリンタ「PB-600」「PB-400」で出力した陶器製インテリア作品を「OSAKA FUORI SALONE 2025」に出展する。
ローランド ディー.ジー.は2025年8月26日、乃村工藝社の研究開発組織である未来創造研究所「NOMLAB(Nomura Open Innovation LAB:ノムラボ)」と共同で、パウダー3Dプリンタによる内装材を「OSAKA FUORI SALONE 2025」に出展すると発表した。
出展するのは、同社が2025年1月に発売したパウダー3Dプリンタ「PB-600」「PB-400」で出力した陶器製インテリア作品4点だ。
そのうちの1つ「Prototype Pattern 立涌」は、蒸気が上る様子を表す日本の伝統的な文様「立湧(たてわく)」をモチーフにした作品で、乃村工藝社のデザイナーである吉田敬介氏がデザインした。
Prototype Pattern 立涌は、平面的な文様からプログラムによって立体的なデザインを生み出している。パウダー3Dプリンタで造形した素焼きの陶器に、職人が釉薬(ゆうやく)を施して色付けすることで、デジタル作品の精密な美しさに、素材が持つ揺らぎや深み、職人の感性が加わった作品となっている。
OSAKA FUORI SALONE 2025は、「陶酔するライフスタイル」をテーマに、建築やモノづくりに携わる企業がアート性の高い製品を紹介する展示会で、今回が初開催となる。高島屋大阪店の特設会場の他、参加企業のショールームなどで、2025年9月10〜16日に開催される。
同社は乃村工藝社と共同で、パウダー3Dプリンタによる内装建材の製作プロジェクトに取り組んでいる。今回の展示会出展を機に、デザイナーと職人、パウダー3Dプリンタを融合することで生まれる新しいインテリアを広く提案していく。
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