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エンジニアの転職理由は「収入」「評価が適正でない」――経営者の認識との差キャリアニュース(3/3 ページ)

ネオマーケティングらが「経営者とIT関連部門の認識ギャップ調査」の結果を発表した。経営者の約7割が従業員を正しく評価できていると回答したが、エンジニアの転職理由の2位は「評価が適正でない」だった。

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IT関連部門の従業員と経営者の間に大きなギャップ

 続いて、経営者に「IT関連部門の従業員に対して、正しく評価できているか」と尋ねた。「とてもそう思う」が19.3%、「ややそう思う」が51.0%となり、経営者全体の70.3%が正しく評価できていると回答した。前掲の設問「IT関連部門の従業員の人事評価に対する気持ち」では、従業員全体の59.6%が「正しく評価されていない」と回答しており、IT関連部門の従業員と経営者の間に大きなギャップがあることが分かる。

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IT関連部門の従業員に対して、正しく評価できているか[クリックで拡大] 出所:ネオマーケティング

 さらに、経営者に対して「IT関連部門の従業員を正しく評価することは難しいか」と尋ねた。結果は「とてもそう思う」が20.0%、「ややそう思う」が49.0%となり、経営者全体の69.0%が難しさを感じていた。「IT関連部門の従業員を採用する難易度は高いか」という質問への回答は、「とてもそう思う」が30.5%、「ややそう思う」が49.0%で、経営者全体の79.5%が難しいと認識している。

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IT関連部門の従業員を正しく評価することは難しいか[クリックで拡大] 出所:ネオマーケティング
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IT関連部門の従業員を採用する難易度は高いか[クリックで拡大] 出所:ネオマーケティング

 先述の「IT関連部門の従業員の採用、評価に対する経営者の気持ち」の質問において、「IT関連部門の従業員を正しく評価することは難しい」の項目に「とてもそう思う」「ややそう思う」と回答した人に理由を尋ねた。最も多かったのは「適正にすることが難しい」(18.8%)だった。次いで「定量的に評価することが難しい」(12.7%)、「公平にすることが難しい」(12.3%)となっている。

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IT関連部門の従業員を評価するのが難しいと考える理由[クリックで拡大] 出所:ネオマーケティング

 また、経営者に「IT関連部門の従業員を採用する上で、重要だと思うこと」を尋ねたところ、「業務内容や裁量」(44.0%)、「収入」(40.8%)、「評価制度」(38.5%)といった、やりがいと制度設計に関する項目を重要視していることが分かった。

 一方、エンジニアは、先に質問した「転職先を検討する際に重視する点」において、「収入」(61.8%)、「業務内容や裁量」(40.0%)、「リモートワークの有無」(39.4%)を上位に挙げている。エンジニアは経営者が採用の前提に考えているキャリアと制度の魅力に加え、「どう働けるか」「どこで働けるか」といったライフスタイルとの調和を重視していることが分かる。特に「リモートワークの有無」は、エンジニアの39.4%が重視しているが、経営者側は13.5%と、その差が顕著に表れていた。

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IT関連部門の従業員を採用する上で、重要だと思うこと[クリックで拡大] 出所:ネオマーケティング
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転職先を検討する際に重視する点(再掲)[クリックで拡大] 出所:ネオマーケティング

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