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EV車体などギガキャストに対応、型締力7300tと4500tのダイカストマシン:工作機械
UBEマシナリーは、電気自動車などの車体構造部品をアルミニウム合金で一体成形するダイカスト技術「ギガキャスト」に対応したダイカストマシン「UH7300」「UH4500」をラインアップに追加した。
UBEマシナリーは2025年5月21日、EV(電気自動車)などの車体構造部品をアルミニウム合金で一体成形するダイカスト技術「ギガキャスト」に対応した、ダイカストマシン2種を発表した。
今回ラインアップに追加したのは、型締力7300トン(t)の「UH7300」と型締力4500tの「UH4500」となる。提供中の「UH9000」を含めると、型締力4500t〜9000tまでのダイカストマシンを展開することとなった。
ダイカストとは、高温で熱して溶融した軽合金を金型内に充填し、自動車のエンジン部品などの金属製品を生産する技術だ。同社のギガキャストは、大型のダイカストマシンを使用し、自動車の車体構造部品など複数部品で構成される部品を1点の部品として一体成形できる。
同社は1962年に、ダイカストマシンの1号機を製造。以来、ダイカストマシンの開発に取り組んでいる。
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